∀ddict

I'm a Japanese otaku. I like Manga, Anime, Games and Comics.

『ゲド戦記』周辺状況

 ベネチア国際映画祭への特別招待作品も決定。吾朗監督は「ベネチアの方はいつ見たんだろう。ハヤオと間違えたのかな。ボクが行って『お前誰だ』と言われたらどうしよう」と自虐的に話すが、鈴木敏夫プロデューサーによると、当初はコンペ部門の出品を要請されたという。  映画祭開催前に自国以外(韓国)での公開がすでに決まっており、規約違反になるために断念。それでも同映画祭のプロデューサーのマルコ・ミューラー氏からは「ゴロウのデビューはベネチアで。お父さんの作品は神様がいっぱいいるけれど、ゴロウの作品は1人しかいない」と絶賛されたという。

ジブリアニメというだけで一般層の集客力は充分にあるだろうし、そういう人たちはネットでの評判とか批評をあまり見てなさそうなので大勢には影響しないかも。少なくともオタクだけしか見に行かない映画よりははるかに収益があるはずです。

後段の方の「お父さんの作品は神様がいっぱいいるけれど、ゴロウの作品は1人しかいない」というのは褒めてるのだろうか。単に環境と日本的八百万の神を絡めてモチーフに使うのと、今回一神教圏の原作『ゲド戦記』を使ったことによる差だけの気がする。偏見だが八百万の神という発想が一神教圏では日本人ほど自然に受け入れられなくて難しいと思われがちなんじゃなかろうか。

他には宮崎吾朗監督インタビューとしてこんなのがあった。

初監督、父との比較など周囲は騒がしいが「今のアニメ技術の9割以上は、父と高畑(勲)さんが築き上げたもの。僕はそれを利用するだけ」とさらり。「アニメは今後、技術的に大幅な進歩は望めないかもしれない。でも描くものは無限大。だからアニメに限界はない」と力強く言い切った。  

インタビュアーが切っちゃったんだろうけど「今の(ジブリの)アニメ技術の9割以上」ないしは「今の(自分の)アニメ技術の9割以上」でしょう。本当にそのままなら多分釣りです。


他方父親の宮崎駿監督の動向はこんな感じ。

 アカデミー賞を主宰する映画芸術科学アカデミーは今月初め、新会員の候補の一人として宮崎監督を選出。しかし関係者によると、宮崎監督は創作活動への専念を理由に辞退を決めたという。  現在、会員は約6000人。日本人会員は、これまで黒澤明監督ら故人を含む3人だけ。

漫画家としての手塚治虫は尊敬していても、アニメ屋としてのディズニー狂だった手塚治虫は嫌いだったという宮崎駿監督らしい感じはします。わざわざアメリカの賞の選出に関係する必要性も薄そうですし。