∀ddict

I'm a Japanese otaku. I like Manga, Anime, Games and Comics.

アメコミ(原書)を買う方法 - 2016年 電子書籍版

はじめに

これまで何度かアメコミの原書(=翻訳ではなく英語の本)を買う方法について書いたのですが、アップデートのあった電子書籍の部分だけ2016年に合わせて書きます。

私はiOSディバイス(iPhoneとかiPadとか)しか持っていないので、iOSアプリを前提として紹介します。決済などアプリとしての制約はAndroidの方がゆるいはずなので、同じ名前で検索すれば対応するものが見つかるかと思います。

販売単位

アメコミは基本的に各作品の連載1回分、もしくは連載をある程度の区切りでまとめた単行本形式で販売されます。前者をアメリカでは「コミックブック」、日本では「リーフ」と呼び、後者を「トレードペーパーバック(TPB)」と呼びます。

その他特装版や限定版がありますが、基本的にはリーフとTPBで売られているものだと思ってください。TPBは日本でいうところの単行本に近いのですが、単行本は話のつながりというよりは連載回数区切りの側面が強いのですが、TPBは連載中の話の区切りで発売されることが多いので、各号でページ数(当然そうすると値段も変わる)が異なることがよくあります。

発売日

新刊はアメリカ東海岸時間で毎週水曜日に発売されるので、日本で購入可能になるのは毎週水曜日深夜〜毎週木曜日になります。最遅で毎週木曜日午後には購入できます。

既刊とデジタルのみのものはアメリカ東海岸時間で毎週火曜日に発売されることが多いです。日本では毎週火曜日深夜〜毎週水曜日になります。既刊に関しては月曜日、金曜日、週末にセールがあることがあります。セールはリーフが99セント(2016年1月のAppleレートで120円)または、TPBが数十%オフの形式です。

また、発売スケジュールに関してはPreviewsやアメコミくえすとさんの新刊情報まとめなどが参考になるかと思います。

基本的に販売2ヶ月前にはあらすじと表紙が公開されています。

決済手段

PCからであればクレジットカード。

アプリからであれば、iOS/Androidともに日本のストアにあるアプリなので他のアプリと同様の決済手段(クレジットカード/プリペイドカード)が利用できます。

販売方式

電子書籍の販売方式には以下の2つがあります。

買い取り方式は特定のコンテンツをお金を出して購入し、専用アプリで端末にダウンロードして読む方式です。専用アプリで読む代わりに再ダウンロードの回数制限などはありません。

月定額読み放題方式は月定額払って、契約期間中に取り扱いコンテンツをどれでも読めます。ただし、基本的にインターネットから都度ダウンロードして読む形式で(冊数の制限がありますが、事前にダウンロードしてインターネット接続がない状態で読むこともできます)解約後には読めません。また、書籍が発売されて読み放題サービスに掲載されるまでは半年程度のタイムラグがあります。


新刊をすぐに読みたい場合は買い取り方式で、ある程度前のものや大量に読みたい場合は月定額読み放題方式でしょうか。

買い切り方式

各出版社のアプリ

DC Comics

DC Comics

  • DC Entertainment
  • ブック
  • 無料
Marvel Comics

Marvel Comics

  • Marvel Entertainment
  • ブック
  • 無料
Image Comics®

Image Comics®

  • Image Comics
  • ブック
  • 無料

各出版社が自社のコンテンツを販売しているアプリです。コンテンツごとに別のアプリを起動する必要があったので、これまでは統合系アプリを使っていて使っていませんでした。が、アプリ提供会社の都合でアプリ内決済ができなくなったので、各出版社のアプリ側で購入しています。

概ねリーフが

  • セール品  :99C(=120円)
  • 既刊(古いの):$1.99(=240円)
  • 新刊    :$3.99(=480円)

という価格設定です。

統合系アプリ

「各出版社のアプリ」で上げた会社はcomiXologyというサービスにもコンテンツを提供しています。そのcomiXologyは2014年にAmazonに買収されたので、Appleとの兼ね合いでiOSではアプリ内決済はできなくなり、アプリからは買えなくなりました(comiXologyのPCサイトからは決済可能です)。

更に2015年年末にcomiXologyのアカウントがAmazon.comのアカウントと連動して、Kindleで購入したコンテンツも相乗り可能になったようです。日本のAmazon.co.jpとの連携具合はどの程度がわかりませんが、以前にAmazon.comAmazon.co.jpKindleのアカウントひも付けで痛い目に遭ったので私はまだ試していません。

月定額読み放題方式

私が知っている限りだとコンテンツ量があるのはMarvel Unlimitedくらいです。つまりMarvel Comicsのキャラクター(キャプテン・アメリカ、アイアンマン、X-MENスパイダーマンなど)の話だけが対応している状態で、DC Comics(スーパーマンバットマン)などの他社は対応していません。

現在$9.99/月(クレジットカード決済なので、支払額はクレジットカード決済タイミングでの円-ドル為替レート依存)で発売後半年以上経過したコミックの多くが読めます。オフライン保存できるのは12冊まで。50年以上前にはいたキャラが多いので、過去をさかのぼるときに重宝しています。

さいごに

最初に原書の買い方をまとめたのは2011年だったのですが、5年経ってアメコミの電子書籍販売のプラットフォームになりつつあったcomiXologyがAmazonに買収されてiOSからは決済できなくなって不便になってしまったというのが現状です。Amazonアカウントのマージと米Amazonとの連携がうまくいくようであればKindleと相乗りになって多少利便性は上がるのかもしれませんが、日本のAmazonだとうまくいっていません。翻訳権の問題があるのかもしれませんが、映像と違って配信権があるわけではないと思いますので、この辺便利になっていてくれればなとおもいます。

もっとも、2015年半ばまでMarvel Comicsは各国言語に翻訳したコミックをMarvel Global Comicsで配信していたのですが、翻訳が微妙だったせいもあって売上がよくなかったのか日本のアプリストアからは撤退されていました。それを考えると日本では言語、価格設定などで需要がそこまでない状況には変わりないのだと思いますが。

ともあれ、邦訳されないキャラクターの話や、邦訳の先や背後にある話を知りたいと思ったさいの第一歩のガイドとして役に立てば幸いです。