∀ddict

I'm a Japanese otaku. I like Manga, Anime, Games and Comics.

映画『デッドプール&ウルヴァリン』感想

以下ネタバレありです。



3つの要素からできている映画でした。

1. いつものデッドプール映画
1. MCUマルチバースサーガ系列の映画
1. 20世紀FOXのマーベル映画の追悼映画

このうち映画公開前の予告編で公開されているのは「いつものデッドプール映画」と、ほんの少しの「20世紀FOXのマーベル映画」で、本題はうまく隠されていました。勘のいい人はセイバートゥースの登場シーンで察せたのかもしれませんが、私は20世紀FOXマーベル映画全体のメンバーまでが出てくるとは思っていませんでした。これはうれしいサプライズ。

これまで諸々追ってきたのでデッドプールが特定の車種にケチをつける話(特に思い当たらなかったので役者ネタだろうとは思いましたが)以外はその場で大体分かりました。ガンビットは映画が製作されてないのによくキャスト連れてきたなぁ。

話の方は、というと、これはMCUマルチバース・サーガ共通の難点な気がするのですが、何が起こっても「時空間ズレたバージョンがあるからなんとかなる」みたいなオチに持っていきやすくて緊張感がなかったり、「また時間軸が破壊される話か」ってなりやすいところでしょうか。MCUインフィニティ―・サーガのラストで既にその萌芽はあったとはいえ、それを抑えるのが実はさらに強い者に支配されていたTVAでは......という感じがあります(この辺りは作中のデッドプール風に言うと「ディズニー+で配信中のドラマ『ロキ』を見てね」でしょうか)。


ともあれ、映画の外に多くのコンテキストがあるマニア向け映画の尺が半分以上あるので(細かく見るなら特に)同好の士向けの映画だなぁ、と思います。私も一番良かったなと思ったのはウルヴァリンのバリエーションでしたし。『エイジ・オブ・アポカリプス』版やヘンリー・カヴィル版よかったですね。