映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』
【映画 パンフレット】X MEN ダーク フェニックス DARK PHOENIX
- 出版社/メーカー: 東宝
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サブタイトルは映画の公開にも合わせて発売された『X-MEN: ダークフェニックス・サーガ』
- 作者: クリス・クレアモント,ジョン・バーン,沖恭一郎
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2019/05/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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実はこのストーリーアーク、以前にも部分的に実写化されています。映画『X-MEN2』と『X-MEN: ファイナル ディシジョン』
X-MEN2 [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2018/03/16
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X-MEN:ファイナル ディシジョン [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2018/03/16
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のジーンがそうです。
それぞれシチュエーションが異なるものの、能力を極限まで利用しないといけない極限状態に陥って死んだ後にパワーによって復活し、邪悪な破壊神になってしまうというのは概ね一緒です。
以下ネタバレありで書いていきます。前述の邦訳版を買ってないので、原作コミックの参照には不足や誤りがある可能性があります。また、原作コミックの確認はMarvel Unlimitedにあるもので行なっています。
旧タイムラインでファムケ・ヤンセンが演じており、前作『X-MEN: アポカリプス』
X-MEN:アポカリプス [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2018/03/16
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で登場したソフィー・ターナーのジーン・グレイ。映画が始まる段階で劇中のほぼ背景がないサイキッカー・テレパスなので、オリジン話があります。『Uncanny X-MEN』#1
Uncanny X-Men (1963-2011) #1 (English Edition)
- アーティスト: Jack Kirby
- 作者: Stan Lee
- 出版社/メーカー: Marvel
- 発売日: 2009/12/03
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では既にティーンエイジャーで、ジーンが恵まれし子らの学園に来たところからはじまります。
といったエピソードが『Bizarre Adventures』#27
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- アーティスト: John Buscema,George Perez,Dave Cockrum
- 作者: Chris Claremont,Mary Jo Duffy,Bob Layton
- 出版社/メーカー: Marvel
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にあるらしいのですが、Marvel Unlimitedにはありませんでした。おそらく同様の話が『Jean Grey: X-Men Origins』
X-Men Origins: The Complete Collection (X-Men Origins (2008-2010)) (English Edition)
- アーティスト: Trevor Hairsine,Mike Mayhew,Mark Texeira,J.K. Woodward,Dan Panosian,David Yardin,Phil Noto,Jesse Delperdang,James Harren,Cary Nord,Karl Moline,Leandro Fernandez
- 作者: Christopher Yost,Sean McKeever,Mike Carey,Kieron Gillen,Roberto Aguirre-Sacasa,Stuart Moore,Marc Bernardin,Adam Freeman,Valerie D'Orazio,Duane Swierczynski
- 出版社/メーカー: Marvel
- 発売日: 2019/03/28
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にあるので、映画の設定はこの辺りから取っているのかもしれません。ただ、トラウマになった死の対象が友達のアニーから両親になっています。ジーンの両親というと『X-Men』#30 (昔邦訳も出てました)のスコットとジーンの結婚式にも出ていて
X-Men (1991-2001) #30 (English Edition)
- アーティスト: Andy Kubert
- 作者: Scott Lobdell
- 出版社/メーカー: Marvel
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存命中は仲も良好なキャラクターだと思っていたので、そう変えてくるのかというのはあまり好意的には受け入れられませんでした。その後の展開の都合もあるのですが、あまりいい改変だとは思えませんでした。
その後、復調したジーンは、まだ髪のある頃のプロフェッサーXが能力は使う人と用途次第で評価されるものだと言って恵まれし子らの学園に連れて行く。
そして、物語中での現代。『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』以降、現実のイベントを被せるお題ものになっていて、今回は1992年、エンデバー号の打ち上げでした。突如の機体不具合に大統領からの特命を受けて出動!X-MEN!という、政府からそんな扱いの団体だったか疑問もありますが、FOXバースには他のヒーローはいないはずなのでそうもなるのでしょう。
そして、破損したシャトルにジーンが一人残り、謎のフレアが接近中。『Uncanny X-MEN』#100
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でのジーンの身を呈した破損したシャトルでの地球帰還にシチュエーションは他と比べるとかなり近い、ですがそれはそれ。エアロックに取り残されてる人がいる話はシチュエーション再現の意図を感じました。
宇宙飛行士を全員救助して地球に戻り、一般市民や恵まれし子らの学園の生徒から喝采を浴びるX-MEN。ミスティークはX-MENを危険に晒しても宇宙飛行士を救う指示を出したプロフェッサーXに反発し批難。この辺2000年以降定番になったプロフェッサーXの罪への批判を思い起こしました。邦訳もされた『X-MEN: デッドリー・ジェネシス』
- 作者: エド・ブルベイカー,トレバー・ヘアシン,ピート・ウッズ,マーク・シルベストリ,ャスダシゲル,御代しおり
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2011/11/30
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なんかもそうですね。個人的にこのあたりの流れはあんまり好きじゃないのでテンションが下がり気味に。
謎のフレアを吸収したジーンはビーストの危機では計測できないくらいパワーアップ。本人も気力で満ち溢れているとコメント。学園の夜祭でもお酒ガブガブ。学園の後夜祭といえばキャンプファイアーと音楽ですが、火は学生の能力。音楽はダズラー。実はダズラーの初登場は『Uncanny X-MEN』#130
Uncanny X-Men (1963-2011) #130 (English Edition)
- アーティスト: John Byrne
- 作者: John Byrne,Chris Claremont
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- 発売日: 2011/04/13
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で、ストーリーアークとしては「Dark Phoenix Saga」の最中なんですよね。コスチュームがそのままで特徴的な能力を画面いっぱいに披露していたのですぐに分かりました(以降何の言及もなかったですが)。
酒のパワーで自制を失い、フェニックス・フォースを暴発させるジーン。お偉いさんとのパーティーに出てたプロフェッサーXもそれを感知して急遽帰宅。セレブロで能力を増幅してジーンの抑え込みにかかります。その最中でジーンが両親を殺したトラウマを封印し、父親が生きていることを隠したことがミスティークとビーストにバレてミスティークから猛反発。結局抑え込みに失敗し、ジーンに父親の生存を知られて実家に逃亡されることに。
と、この周辺でフェニックス・フォースに故郷を滅ぼされて、フェニックス・フォースをどうにか自分たちのものにしようとしている宇宙人(外見乗っ取り型なので正体が暗闇などでいまいち見えず)が登場。外見乗っ取り型の宇宙人というとスクラル星人ですが、彼らは映画『キャプテン・マーベル』
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で出ているので版権的に使えないはずです。この何と呼んだら良いかよく分からない宇宙人が今回の敵です。字幕で名称出てましたが、女性の名前がVukくらいしか覚えてないくらいの印象です。絵面だけだと単に強い人なんですよね。後で調べると『Uncanny X-MEN』#135
Uncanny X-Men (1963-2011) #135 (English Edition)
- アーティスト: John Byrne
- 作者: Chris Claremont,John Byrne
- 出版社/メーカー: Marvel
- 発売日: 2011/04/13
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でダーク・フェニックス化したジーンが滅ぼした星の人だったようです。戦闘盛り上がるのかしらという不安を抱えながら次の場面へ。
ジーンが実家に帰るとそこには死んだと思っていたはずの父が。ジーンが心を読むと、父親の視点から母親が死んだ事故から、プロフェッサーXが自分を引き取りに来る前に父親と話していた事が。感情で力が漏れ始めるジーン。そこにブラックバードでジーンを連れ戻しに来たX-MEN一行。順にジーンを説得するも全て失敗。駆けつける警察車両をテレキネシスで破壊するジーン。そして最後まで説得にあたったミスティークはテレキネシスで弾き飛ばされて死亡。うろたえたジーンはその場を飛び去って行く。
この後から各チームの話が同時並行的に進むので合流までまとめてしまうと
ジーン
マグニートとブラザーフット+ビースト
- ジーンの急な来訪後にビースト合流。ミスティークがジーンに殺された事を告げる
- マグニートがセバスチャン・ショウのヘルメットを被る。ジーンに「人殺しは止めた」って言ってたのなんだったんだ
- ブラザーフッドの情報網でジーンの所在を探し当てる
というところで宇宙人の拠点前で合流。
宇宙人の拠点前でX-MENとブラザーフッドが戦闘。一通り能力紹介的なバトルが通りを走る車や、地下鉄の車両などをはじめとした一般市民を壮大に巻き込む。宇宙人・ジーンペアとマグニート、プロフェッサーXがそれぞれ対面。ともに敗北。プロフェッサーがジーンの良心に訴えかけ、良心が戻って来たところで宇宙人にフェニックス・フォースを譲渡する流れに。
半端に宇宙人にフェニックス・フォースを譲渡したところで、軍隊突入でミュータント能力抑制首輪で宇宙人以外全員拘束。肝心の宇宙人は戦闘で弾き飛ばされていて拘束されてないのはちょっと都合よくないかという感じがしました。
半端にしかフェニックス・フォースを吸収できなかった宇宙人は護送列車で収容所に輸送されるミュータントたちを襲撃。宇宙人の本性を明かすでもなく、特殊能力を使うでもなく、ただ耐久力が高い人間で......ゾンビなんですよね。最初は軍隊が投入されて銃火器では対応できずに次々とやられていくし、夜だし、列車の屋根に張り付いてたりするし。ミュータント各々の能力を発揮した戦い方を見せてはくれるのですが、敵の耐久力がやたら高いのでまあなあという感じ。
で、プロフェッサーXの謝罪でジーンの覚醒。電車を止めて通常宇宙人を塵に戻し、フェニックス・フォースを吸い取った宇宙人を拘束。別れを告げて制空権でフェニックスに戻る。
後は後日談で、恵まれし子らの学園がジーン・グレイ学園になり、引退したプロフェッサーXの元にはチェスを持ったマグニートが。ジーン・グレイ学園はウルヴァリンがある事件をきっかけにユートピアを出て元恵まれし子らの学園に戻って開始した『Wolverine and the X-MEN』
Wolverine and the X-Men By Jason Aaron Vol. 1 (English Edition)
- アーティスト: Chris Bachalo,Nick Bradshaw
- 作者: Jason Aaron
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での学園の名前ですね。プロフェッサーXとマグニートのチェスは『X-MEN: ファーストジェネレーション』
X-MEN:ファースト・ジェネレーション [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]
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でもありましたし、以前のシリーズからの引き継ぎでもあります。完結編だけあってCパートも特になし。
ということで、『X-MEN: ファーストジェネレーション』からはじまった新X-MENシリーズも終わりました。同時期にMCUというシリーズが展開されており、それと比較されてしまう立場でかなり分が悪いシリーズだったと思います。実際、『X-MEN: フューチャー&パスト』はヒュー・ジャックマンを見にいくくらいのモチベーションでしたし、『X-MEN: アポカリプス』は現在のスタジオ体制でアポカリプスのストーリーラインをやってもなという気持ちだったのをよく覚えています。
ひとえにMCUという存在が大きいのかもしれませんが、X-MEN自体が実写映画尺でやりにくい内容なのかもしれません。群像劇で人数多いですし、ストーリーも比較的長いものが多い気がします。とはいえ、ポジションをズラした結果、人間関係やキャラクターが微妙な感じになっている感じも否めません(毎回サイクロプスのポジションがよく分かんない感じ)。