∀ddict

I'm a Japanese otaku. I like Manga, Anime, Games and Comics.

2018年に映画館に観に行った映画

2018年は私生活で諸々あって、映画館に行く機会がめっきり減りました。昨年までは概ね1ヶ月に1本行ったと思いますが、今年は見てない月もしばしでした。

 

寂しいので、タイトルに反しますが、Netflixの配信で見たものは米印(※)を付けて記載することにしました。

 

1, 2月は映画館に行かなかったので3月からです。

 

3月

ブラックパンサー

味方も敵もだいたい黒人。白人映画で黒人役が担当しそうな役は白人(マーティン・フリードマン)がやってるというカウンター的な構成。両手を胸の前でクロスする「ワカンダ・フォーエバー」のポーズは黒人スポーツ選手の間で流行ってました。

 

悪党が白人という反転構成ではないこと。自分たちを守るために世界をよりよくする事を諦めていたのが主人公サイドで、手段や本音はともかくとして実力で成り上がって世界を変えようとするのが敵サイド、しかも、王位を簒奪ではなく、正統な儀式で奪い取ること。など、割と捻った感じの話にも見えましたが、ああいう文化感が実際にあるようなので、私の見てるものが大分偏っているのだと分かり、そこは収穫でした。

 

コミックとのキャラクターギャップが結構あるように(他のキャラもあるんですが)思えたので、その辺相互に悪い影響を与えないといいけどなと余計な心配はありました。ティチャラはいい歳して甘やかされてる坊っちゃんという感じがありますし、シュリもハイレベル科学者になってましたし。

 

ブラックパンサーが映画になったのはオバマ大統領の影響も少なくないと思うのですが、11月にはオバマ大統領とブラックパンサーでのパロディのコミックブックが発売されました。バラク・オバマ元大統領がブラックパンサーのようにアフリカの王でスーツを着て戦う『バラク・パンサー』という話です。同じシリーズで怒るとハルクのようになるトランプ大統領の『トレメンダス・トランプ』も発売されています。

 

この二代の大統領、色々なところに影響与えてますね。

 

 

4月

アベンジャーズ / インフィニティー・ウォー』

今年一番の喪失。MCU第1部完結編が半分消えて(終わって)た。

 

アベンジャーズで振り向いてニヤついた紫宇宙ゴリラがなんと主役の話。並居る苦難を乗り越えて大願成就の大円団。あんなに可愛かった娘が恋人連れ、娘の恋人は本気で殺しに来る。色々あったけど彼岸の先で待ってます。

 

後半戦は次で引退のヒーローたちのアベンジ。ストームブレイカーでダメージ入り、今度は倒せぬ敵ではない。消えた半分取り戻すために行くぞアベンジャーズ・アッセンブル

 

MCU自体は更に続くとも、目前には10年来の友との別れ。そしてさらばスタン・リー。R.I.P.

 

 

5月

デジモンアドベンチャー tri. 第6章「僕らの未来」』※

気がついたらNetflixに第3章くらいまであったので、そこからNetflixで視聴。

 

どうしてもハマりきれなかったのは『デジモンアドベンチャー』/『デジモンアドベンチャー2』を見てないからでしょうね(放送当時、放映圏外に住んでいた)。年代上がった後日談は成長の過程を追っていないと感動が薄いものだなと実感しました。力が入ってそうなところでこちらは気が抜けていて申し訳ないなと思う次第。

 

年長組は既に自分たちが選ばれし「子供達」ではなくなってきている事を自覚し、子供時代の終わりを迎えるわけですが、これ、成長して行く過程で見れたらもっとよかったんだろうなという気はしました。

 

 

GODZILLA 決戦機動増殖都市』※

このシリーズに通して感じる事なのですが、色々な面で実感ができない事が多いので反応しづらいです。

 

現代的なものが残っていないので、物理的なものや事(大きさや時間や距離)もよく分からなくなります。また、感覚的な面でも別種族どころか、人間も宇宙で生まれ育って何世代も経つと果たして同じ人間と言えるのかといったガンダム的な感じで共感しづらい感じでした。

 

 

6月

デッドプール2

冒頭から大爆発。そして迎えられない死。

 

DCユニバースから陰気なハーフメタル野郎が現れて、将来の重大犯を殺しに来た。子供(将来重大犯)はミュータントで、更生施設の社長はクズだった。ウルヴァリンは死んでFOXバースの未来は俺たちXフォースが守るぜ。透明人間、ラッキーレディ、イケメンで剣が得意、ただのオッさん。降下作戦の間だけだったけど、俺たち最高のチームだったぜ。

 

で、カッコよく死のうとしたけど結局死ねなかった。なんやかんやでX-MENと仲直りしたし、オマケでタイムトラベルできるようになったから、まずはあの事実を消そう。『グリーン・ランタン』。

 

といった感じで、本編解決後の余談が一番笑えました。知らない人はメタ・パロディの内容が何なのかも分からないままだったと思いますが。『デッドプール』シリーズは20世紀FOXの配給だけれど、余談パートで原作ファンが盛り上がるのはMCU系列のフォーマットとして定着した感があります。

 

次に笑ったのは日本語吹き替えと字幕だと意訳してましたが、デッドプールがユキオに「君、(『マイリトルポニー』の)ピンキーパイみたい」と言ったところ。一応テレビ東京でシーズン2までアニメやってましたが、どれくらいの人が分かることやら。

 

その次くらいが透明人間の正体でしょうか。あの人ギャラもらえたのかしら。

 

楽しめたのですが、笑いどころもあまり一般ウケしそうにないのでオススメはできない感じの映画でした。

 

 

バーフバリ 王の凱旋<完全版>』※
バーフバリ2 王の凱旋 [DVD]

バーフバリ2 王の凱旋 [DVD]

 

Webでダイナミック・アクションを切り出した予告編だけは見て、レビューサイトなどでも好評価だったのになぜか劇場に行かなかった映画。実際に見てみるとずっとダイナミック・ミュージカルやアクションというわけでもなく(これが偏見なのですが)、上映時間に比べて体感はグッと短く感じる作りでした。

 

見せ所になると歌が流れてスローモーションになって踊りがちというのはインド映画への勝手なステレオタイプに当てはまりますが、演出として受け入れられる長さだと思います。

 

お伽話的な単純・極端さをどう取るかというところで評価は別れそうな気はしました。あからさまにやな奴はやな奴過ぎるので裁判かけずに即刻処刑してしまうのですが、「流石にそれはダメだろ」って思っちゃいましたもん。

 

ただ、そういった単純・極端さはインターネットの都市伝説めいた話でももてはやされやすいので時代が求めている物語の形の一つなのかもしれないとは思います。

 

ニンジャバットマン

あんまり趣味に合いませんでした。ビジュアルは嫌いではなかったのですが。

 

アニメのジョーカーというと青野武だったのですが亡くなったこともあって今回は高木渉。媒体は違いますが、藤原啓治を挟んでいたこともあってあまり違和感なくといったところ。ややシニカルな感じが強いイメージで、今回のジョーカーにはよく合っていたと思います。

 

 

8月

アントマン&ワスプ』

ちょっとダメなヒーローで頑張るお父さんというキャラ付けがハッキリしたアントマン(2代目)。本人がダメというよりは、周りが優秀過ぎるのと、過去の過ち含め、色々あったという方が正しいのかもしれませんが。

 

アベンジャーズ:インフィニティー・ウォー』がどのタイミングで発生したことになっているのか気にはなっていたのですが、スタッフロールまで終わって「よかったね」という気分になっていた直後の発生で、『アベンジャーズ』完結編に向けて「おのれ宇宙ゴリラ」という気持ちを高めるのに凄まじくハメられたという気分でした。

 

個人的にはアメリカに住んでいた大叔母が亡くなった直後に見たので、大叔母と歩いたサンフランシスコの街並みに泣きそうになってました。かがみこまないと運転席から前が見えないくらい急な坂とか、いっぱいのアシカいた海沿いのあたりとか何回も行きました。

 

9月

劇場版「フリクリ オルタナ」

本編の出来どうこうよりも僕の期待しすぎでした。でも、日本で公開順番逆になったのは納得できないな。

 

 

劇場版「フリクリ プログレ」

前半は「前作に似せようと頑張ってるな」と温かく見守ってたら、ラストの話前にピークが来て息切れして終わった。

 

二作通じて「これが解釈違いってやつかー」と遠目に見ていたトピックが実感に落ちてきた感じがありました。

 

 

10月

バーバラと心の巨人
バーバラと心の巨人

バーバラと心の巨人

 

実写にするとやっぱり絵面が辛いのと、完全に話忘れてて、「これ原作になかったようなあったような……」ってなりながら見てました。

 

漫画アニメ美少女の行動に相当寛容になっていてこの手の話が現実に引き戻されて見ると辛いですね。『スコット・ピルグリム』の実写映画の時もそんなことを感じた気がします。

 

 

11月

『ヴェノム』
ヴェノム:リーサル・プロテクター (ShoPro Books)

ヴェノム:リーサル・プロテクター (ShoPro Books)

 

君ら最初はそんなキャラじゃなかった気がするけど、最初からそういうことだった路線で行くのねという、深夜番組がゴールデンに時間移動した時に変わってしまった番組のよう。ヴェノムなのに毒が抜けた感じ。

 

画が全般的に暗い割りに(SFX使うときにあまりチャチく見せないため?)シリアスというよりは間の抜けたところが結構あった。ヴェノムも色々あったんだと思うけど「やっぱりこの星守るわ」っての心変わりには「えっ」と思ってしまったし、人を主体的にアレコレナニしちゃってるので「日常生活に戻れるのは都合よすぎない?」と思ってしまった。

 

同じセカンドチャンスを題材にしていてもMCUのセカンドチャンスマンは「それ法律の方も問題じゃない?」というソコヴィア条約違反で足にGPS付けられて年単位で自宅謹慎処分だったのを先に見せられてるのが悪い気もした。非MCUはそういうところが雑というか、映画として成立させるために付く嘘とコミックスの嘘をすり合わせてないという感じを受けます。

 

最大の疑問は、ヴェノムがホストを守るためにスーツ状に覆いかぶさってあの外観になるの、元々スパイダーマンのスーツだったとからなんだと思うけど、今回スパイダーマンいなくてあの外観になったのはなぜなんだろうというところ。

 

 

話題になったけど見に行かなかったものたち