邦訳アメコミ『ファンタスティック・フォー:シビルウォー』
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※8月の『X-MEN:シビルウォー』のままですが、10月は『ファンタスティック・フォー:シビルウォー』です
※更新されました。が、最新号には最新のURLしか払い出されないんですね……
ヴィレッジブックスのシビルウォーシーズン2の『ファンタスティック・フォー』の号。ちょうど前日に映画『ファンタスティック・フォー』(2015)を見た後のいいタイミング。
話は『シビルウォー』
- 作者: マーク・ミラー,スティーブ・マクニーブン,石川裕人,御代しおり
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2011/09/28
- メディア: 単行本
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最中のファンタスティック・フォーのチーム誌。
ヴィランの捕物の最中に子供を巻き込んだ大被害を出してしまったことを皮切りに超人に対する危機感が煽られ、夜遊びしてたジョニーが暴漢に襲われて入院からスタート。
ミスター・ファンタスティックの苦悩とスーザンとの離別は『シビルウォー』本編でも多少触れられており、この間にザ・シングが何をしていたのかがメインの話。ベン(ザ・シングの本名)さんは本当にファンタスティック・フォーの良心ですね。アメリカ庶民の良心と言ってもいい。キャップはどうしても「あるべき姿」的な側面を求められるのでイズムとして描かれてしまう(ので、『シビルウォー』みたいな全面戦争になってしまうのだけど)。それに比べるとベンはその辺の腕っ節が強い気のいいアンちゃんというグッド・オルな印象があります。
超人登録法に関しても「法律そのものには反対だが、表立って反対すると合衆国の敵になるのであれば、敵にならないためにこの国を出て行く」という態度は個人のあり方としてはありだと思います。とはいえ、アメリカ人的には"WHOSE SIDE YOU ON?"(おまえはどっちの味方だ)なんでしょうが。
話のオチは『シビルウォー』本誌のほうで描かれていますが、リチャードとスーザンが休養のためファンタスティック・フォーを離脱し、代わりにブラック・パンサーとストームの夫婦が参加。
後はファンタスティック・フォー45周年の話をMarvel NOWの『シルバーサーファー』のペンシラーが書いてるのと、『バットマン:ゴッサムナイト』のペンシラーが書く、ヒューマン・トーチとスパイダーマンの馴れ初めの話。2人が出会った頃にベンがブラックベリー(携帯電話)を使ってるあたり、マーベル時空の歪みを感じます。