スーパーマンからバットマンまで科学すると
スーパーマンからバットマンまで科学すると―アメリカンコミックス・ヒーローズ
- 作者: ロイスグレッシュ,ロバートワインバーグ,Lois Gresh,Robert Weinberg,蒲田耕二
- 出版社/メーカー: 清流出版
- 発売日: 2005/08
- メディア: 単行本
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図解の少ないアメコミ版『空想科学読本』といったところか。ただ、分析の時点で70年近く前に生まれたヒーローもいるので「将来的にはありえる」の幅が割と広い感じ。
読み物としては科学検証の前段であるキャラクター紹介、特にキャラクターが生まれたときの状況の話のほうが本論の科学検証の部分より興味を引いた。例えば、ゴールデンエイジからシルバーエイジのDCコミックス((まだ当時はナショナルコミックだったと思われるが))の製作陣にSFファンが多かったので比較的科学っぽい設定や話が多かったが、マーベルはコミック製作者だったから適当だったとか。60年代のマーベルコミックの販売をDCが行なっていて月8冊までしかコミックが出せなかったために既存のコミック(アストニッシング・テイルズ、ジャーニー・イントゥー・ミステリー、ティルズ・オブ・サスペンスなど)をスーパーヒーローコミックに変えたり、隔月誌を作ったり。
制作の裏話は日本語で読めるものが少ないので詳しく読んでみることにする。