邦訳アメコミアドベントカレンダー 2012年 24日目 - 『スパイダーマン:ウィズ・グレート・パワー』
- 作者: デビッド・ラッファン,トニー・ハリス,石川裕人,近藤恭佳
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2012/11/10
- メディア: 単行本
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ナレーションから後にベンおじさんのセリフに昇格する「大いなる力には大いなる責任が伴う」までの前日談。スパイダーマンの力を手に入れた高校生がその意味を知らずにボーナスステージを満喫しようとした話。『Amazing Fantasy』 15号で数コマあったスパイダーマンのショウビズ界への進出を事細かに描いています。
ショウビズというと胡散臭いプロモーターとバックの怖い人達。ピーターも例に漏れず、お色気お姉さんで飼いならされようとされるのですが、そうは行かず。事の顛末を知らないとはいえ、こんなことがあってもまだ強盗はベンおじさんを殺すんですね……。
しかし、今年は映画『アメイジング・スパイダーマン』、『ベスト・オブ・スパイダーマン』(『Amazing Fantasy』 15号収録)、本誌』(同じく『Amazing Fantasy』 15号収録)でベンおじさんが3回殺されて「大いなる力には大いなる責任が伴う」ことを強調された年でした。そして『Amazing Spider-Man Annual』と『Amazing Spider-Man』(vol.2) 700号でもベンおじさんがピーターに語りかけます。
映画『マン・オブ・スティール』のトレーラーのナレーションや『ヤング・スーパーマン』などでも思いましたが、古き良き時代の良心を持った育ての親がヒーローの人格形成に大きな影響を与えている気がします。