『オタク女子研究 腐女子思想大系』
RSSが役に立ったなと思ったのはこれで2回目だ(理由:普段からニュースサイト見るのでRSSの方が後追いになる)『電車男』→『電波男』→『嫌オタク流』→『オタク女子研究』という流れになるのだろうか。オタク研究の話は女性のことが抜け落ちがちだという言説をよく見かけるので『オタク女子研究』には少し期待していたのですが、近所の本屋は一向に入荷してくれないので未読。読んでいないうちにネット言説では色々あったようです。
先にも言ったように未読なので本についてはコメントできませんが、著者インタビューを読んで勝手にこんな感じなのかなぁ、と思っている。
「受け・攻め・萌えで世界を語れ!」
(http://www.bk1.co.jp/contents/booklist/0603_fujo.asp)
以下上記インタビュー読んで思ったこと
1.女性オタク*1と腐女子の定義について
自分の認識では腐女子は「女性オタクの中でやおいとかBLのジャンルが好きな人」で必ずしもイコールではないと思うのだけれど、このインタビュー中だと混同して使われている気がする。本誌では違うのだろうか(最後に「女性オタクの最大派閥」と言っているところを見ると「女性オタク⊃腐女子」なのだろうけれど)。
インタビュー読んでる感じや本人のBlogを読む限り便宜上同一のものと見なしているといった感じなのか、そこの差異は語る必要が無いと思っているのかよく分からないなぁ。個人的には一般人向けの書物であればあるほど初出の文献に語弊が少ない方が嬉しいのだけれど、そうすると細かすぎて伝わらないことが多々あるのでやむなしといったところだろうか。
2.アキバ君(アキバ系)=男性オタクとしてるのだろうか?
自分は「オタクなの?」と聞かれたらYesと答えざるを得ない存在*2だけれど、「アキバ系なの?」と問われるとしばらく考えてしまう。秋葉原よりは中野に行く人だし、普通の家電製品を買いに行くなら量販店の方が安いこともあるので*3近場で済ませてしまうしなぁ。最近はネット通販も便利になったし。
アキバ系は「秋葉原のメイン通りを歩いていそうなリュック背負ってウエストポーチつけてて、メガネかけてて……etc、とにかくそれっぽいアンちゃん」というニュアンスで、オタクとあんまり言いたくないメディアの代替語だと思うけれど。これも細かすぎて伝わらない(以下略)
3.腐女子の対比はカルチャー・マニアの文化系女子
そうなんだ。としか言えないけれどオタクとサブカルの話なのだろうか。でも個人的にはこれも言うほど対立関係にはない気がするけど。結構同属嫌悪的なところがある気はする。
追記:
著者のBlogの
「杉浦由美子のこんなもの見ました:萌えイラストレーション」
(http://sugiura170.cocolog-nifty.com/sugi170/2006/02/post_333f.html)
に
ユリイカでも「オタクVSサブカル」という特集を組んでいましたが、微妙に違うんですよね、オタクとサブカルは。これは女子に置き換えると「腐女子VS文化系女子」となります。
文化系女子は「モテ」を意識している素敵な人たち。そして、腐女子は「モテ」から遠い方向に意識がいっている人たち。
とある。著者の意見としては後段から「モテ指向=文化系女子」で「非モテ指向=腐女子」。前段から「モテ指向=サブカル」で「非モテ指向=オタク」ということだろうか。
4.腐女子の現実での恋愛について
そうなんだ、第二弾。腐女子のことはよく分からないので言えませんが、男性オタクは割合あれこれうるさい面がある気はする。実際に付き合い始めたらそうでもないのかもしれないけれど、付き合い始めるまでにひと悶着ある感じがする。
どうなんだろう。読んだ方がいいのだろうか迷う。