∀ddict

I'm a Japanese otaku. I like Manga, Anime, Games and Comics.

キーボード掃除した


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マイナスドライバーでキートップ外して内側を掃除。

キートップは洗剤につけ置きしたいところだったけれど、時間の都合でクリーニングフロスで拭いて再度取り付けて終わり。

年1でしか掃除してないので結構ホコリや髪の毛が溜まってた。

今回の掃除程度ならそこまで時間がかからないので本当は月1くらいでやった方がいいんだろうな……。

『Spider-Gwen(スパイダーグエン)』の登場人物 (#1-5)

Spider-Gwen Vol. 0: Most Wanted?

Spider-Gwen Vol. 0: Most Wanted?

Spider-Gwen(スパイダーグエン)の登場人物についてのまとめです。1号から5号の情報を元にしているのでその後に追加/変更があるかもしれません。

グエンと友達

グエン・ステイシー/スパイダーウーマン

放射能実験の現場にいたクモにかまれてクモの力を使えるようになった女子高生。普段はバンド、メリー・ジェーンズのドラム担当。音楽が好きでスパイダーウーマンの姿をしているときもスマートフォンで音楽を聞いている。ピーターの死に責任を感じている。

元ネタは同名のキャラクター。ピーターのエンパイア・ステート大学時代の彼女。グリーン・ゴブリン(ノーマン・オズボーン)の手にかかって死亡(以下略)。

ピーター・パーカー/リザード

グエンと同じ高校の化学オタクで故人。グエンのような力を得たいと思い、作った薬でリザードに。スパイダーウーマンに遺言を残して死亡。

元ネタは同名のキャラクターで『アメイジングスパイダーマン』の主人公。リザードになるのは別のキャラクター(コナーズ博士)。こちらの世界ではグエン・ステイシーが死んでいる。

エム・ジェイ(EM JAY)

バンド、メリー・ジェーンズのボーカル担当の赤毛の女の子。

元ネタは『アメイジングスパイダーマン』シリーズのメインヒロインの1人、メリージェーン・ワトソン。

グローリー

バンド、メリー・ジェーンズのキーボード担当の褐色の女の子。

ベティ

バンド、メリー・ジェーンズのギター担当の黒髪ショートの女の子。

警察

ジョージ・ステイシー

グエンの父でNY市警の警部。キングピンに恨みを買っている様子。スパイダーウーマンの操作にあたっている過程でグエンがスパイダーウーマンだと知る。

元ネタは同名キャラクター。ピーターがスパイダーマンだと知っていたが、死亡。

グリム

NY市警の巡査。スパイダーウーマンのフォロワーの子どもたちを注意しようとして、ヴァルチャーに襲撃される。重症をおって入院。

元ネタはおそらく『ファンタスティック・フォー』のザ・シングことベン・グリム。岩男になっていないのでこの世界にはファンタスティック・フォーがいないのかも。

フランク・キャッスル

NY市警の警部。捕まえたアレクセイの拷問やスパイダーウーマンとの接近戦を行う肉体派。キングピンに対する執着はなみなみならぬものがあり、ステイシー警部も信用しきれていない。スパイダーウーマンと戦うときは大きいドクロをが描かれたボディプロテクターをつけていた。乱闘の中でスパイダーウーマンの素顔を見ている。

元ネタは元海兵隊員で、妻子をヴィランに殺されて復讐を誓うヴィジランテのパニッシャー。ドクロがモチーフなのはこちらも同じ。

ジーン・デヴォルフ

NY市警の女刑事。ステイシー警部とは昔からの仲の様子。

キングピン陣営

ウィルソン・フィスク/キングピン

現在収監中の相撲取りのような巨漢のギャングのボス。マシュー・マードックを使ってスパイダーウーマンを狙っている。

元ネタは同名キャラクター。ピーターを狙ってメイおばさんを狙撃させたこともある。

マシュー・マードック/デアデビル

赤いサングラスにスーツ、盲人用の白い杖をつく弁護士。キングピンに力を貸している。ヴァルチャーをどつきまわし、フェリシアの父親を殺し、フェリシアを配下の忍者(ザ・ハンド)を連れて襲撃するなど、悪の道をすすんでいる様子。フェリシアの父親を殺害したときは黒装束、フェリシアを襲撃したときの影が角のついたシルエットになっているのでおそらくこの世界でもデアデビルになっている様子。

元ネタは同名キャラクター。キングピンとは敵対関係。ザ・ハンドの頭目候補ではある。

アレクセイ

ステイシー警部を襲撃したヴィラン。スパイダーウーマンに取り押さえられる。その後キャッスル警部の拷問でキングピンの差金だと自白。

ヴァルチャー

スパイダーウーマンを追うハゲワシ怪人。一度は襲撃に成功してダメージを与えるものの、二度目の襲撃で捉えられている。

元ネタは同名キャラクター。

その他

フォギー・ネルソン

グリム巡査の部屋に来ていた蝶ネクタイの男。

元ネタは同名キャラクター。マット・マードックと共にネルソン・マードック法律事務所を開いている弁護士。

J・ジョナ・ジェイムソン

スパイダーウーマンがピーター・パーカーを殺したとし、ネガティブキャンペーンを推進している新聞社社主。

元ネタは同名キャラクター。スパイダーマンネガティブキャンペーンをやっているところは変わらず。

スパイダーハム

放射能ブタに噛まれてブタになったクモ。グエンの頭の中に住んでいて、アドバイスをくれる。

スパイダーバースでそうなったのかしら?未読。

ベン・パーカー

ステイシー家の近所に住んでいる大柄の男。死んだピーター・パーカーの叔父。自宅でヴァルチャーに襲われたステイシー警部を助けて自宅で寝かせたり、パーカー家の前で入りづらそうにしているグエンに声をかけて元気づけようとするなど面倒見はよさそう。

メイ・パーカー

死んだピーター・パーカーの叔母。ピーターが始めたスパイダーウーマンの記事のスクラップブックをピーターが死んだ後でも続けており、JJJの言う「スパイダーウーマンがピーターを殺した」という主張が間違っているのではないかと思っている。

フェリシア・ハーディー/ブラックキャット

父と泥棒をしていた褐色白髮女子。父親はキングピンの命令でマット・マードック(黒装束バージョン)に殺される。その後、歌手として生計を立てるようになる。メリー・ジェーンズの演奏に乱入し、マードックの手下の忍者に襲撃される。

『Edge of Spider-Verse』issue #2 - スパイダー・グエン登場

Marvel Unlimitedのサブスクリプションを再開したので早速使ってみました。

今回は2015年の新キャラでも人気上位に入るスパイダー・グエンの初登場回の『Edge of Spider-Verse』issue #2


Edge of Spider-Verse #2 (of 5)

Edge of Spider-Verse #2 (of 5)


物語の背景は2015年のクロスオーバーイベント『Spider-Verse』中のこと。インヘリターズが全ての並行世界のスパイダーマンと同じ能力者を狩っているとき。この並行世界ではグエン・ステイシーが生きており、本編とは異なる並行世界でのお話。

グエンはバンド「メリー・ジェーンズ」のドラム担当。ある日蜘蛛に噛まれて力を手に入れてピーターに明かしたところ、ピーターがいけない薬を作ってしまいリザード化。リザードを制圧したスパイダー・ウーマン(グエン)は図らずしもピーターを殺してしまったのだった。その日からスパイダー・ウーマンはピーター・パーカーを殺したとしてJJJにも責め立てられ、警察からも追われる身になったのであった。

ピーターのことを悔いながら警察の追撃を避けて生きる日々。ステイシー警部を狙うキングピンからマット・マードック経由で依頼されたアレクセイが「メリー・ジェーンズ」のバンド中に乱入。グエンはスパイダー・ウーマンになってアレクセイを撃退するものの、スパイダー・ウーマンの正体がステイシー警部にバレてしまうのだった。という話。

話はピーターの裏返しのようなものですが、ビジュアルの勝利ですね。バストアップはフードを被ったクリオネのような愛らしさがありますし、下は黒地のセクシーボディーですし。


マーベルユニバースにおけるグエン・ステイシーとステイシー警部は

スパイダーマン:ステイシーの悲劇 (MARVEL)

スパイダーマン:ステイシーの悲劇 (MARVEL)

の邦訳にもありますが、グリーン・ゴブリン(ノーマン・オズボーン)の手によって死にました。その後実は生きていてノーマン・オズボーンの子供を出産していたという話が作られました(おのれストランジスキー)。そのときの子供をノーマンがドーピングして強制的に成長させえたのが

スパイダーマン:アメリカン・サン (ShoPro Books)

スパイダーマン:アメリカン・サン (ShoPro Books)

の試験官に入っていたノーミーです。

こんなピーターに生きていて、しかも自分と同じ力を持ったグエンと話すのが『Amazing Spider-Man』(vol.3) #11

Amazing Spider-Man (2014-2015) #11

Amazing Spider-Man (2014-2015) #11

この回のバリアントカバーが『Spider-Gwen』#3と繋がるようになっていて以下のようになります。

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『Amazing Spider-Man』のカバーではピーターがグエンの墓を見つめ、『Spider-Gwen』のカバーではグエンがピーターの墓を見つめています。これ割と好きなカバーで、近刊での状況がどうなっているか分かりませんがよい人生を歩んでほしいものです。

Marvel Unlimitedのサブスクリプション再開

Marvel Comicsの発行後半年以前のコミックが月定額で読み放題のMarvel Unlimitedが東海岸時間で2016/1/10まで初月無料のコードが張ってあったのでサブスクリプションを再開しました。



クロスオーバーイベントは『Original Sin』あたりから読んでないので、いつ追いつくのかといったところですが、気長に読んでいきたいと思います。

Marvel Comicsは新しいものであればKindleで1号ごとの取扱があるので、以前に比べて情報化しやすいですし。

2015年のアメコミ活動(略してアメカツ)

2015年のアメコミ関連で買った/読んだ/見たものの記録。

確か今年はイベントには行ってないはず。日程が合わなかったり、気が向かなかったり。

映画

映画は以下の3本。

ファンタスティック・フォー

一番よかったのは『エイジ・オブ・ウルトロン』。もはや最初から見るのが大変になってきているマーベル・シネマティック・ユニバースもフェーズ1のボーナストラックというところで、2016年公開の『キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー』から分裂&新生アベンジャーズ開始。おそらくその意味もあって(少なくとも劇場公開版では)最後カットでキャプテン・アメリカがみなに声をかけるところが「アベンジャーズ!」だけで終わってしまって「アベンジャーズ・アセンブル」とならなかったんでしょうね。

一番残念だったのは「ファンタスティック・フォー』。20世紀フォックスもX-MENラインは頑張って成果挙げている感じですが、マーベルスタジオが制作を手掛けるようになってからのマーベル・シネマティック・ユニバースに比べるとやはり苦しいので、権利戻らないものかなと思いました。

残りは昨日のエントリに書いたので略。


他の有名どころだと『キングスマン』

が映画化されてましたが、近年マーク・ミラー原作とウマが合わないのでパスしました。

TVドラマ

TVドラマは以下の4作。

エージェント・オブ・シールド シーズン2

GOTHAM/ゴッサム ファーストシーズン

GOTHAM/ゴッサム 〈ファースト・シーズン〉 コンプリート・ボックス [Blu-ray]

GOTHAM/ゴッサム 〈ファースト・シーズン〉 コンプリート・ボックス [Blu-ray]

THE FLASH/フラッシュ ファーストシーズン

ARROW/アロー サードシーズン

ARROW / アロー 〈サード・シーズン〉 コンプリート・ボックス(4枚組) [Blu-ray]

ARROW / アロー 〈サード・シーズン〉 コンプリート・ボックス(4枚組) [Blu-ray]

TVドラマは1話1時間かかるのでアニメ視聴に比べて倍時間を取るのと、割合伏線が張り巡らされているので見ていて疲れるときも。

『エージェント・オブ・シールド』はシーズン2になってインヒューマンズの話に。20世紀フォックスがX-MEN権利を持ってる限りミュータントは出しづらいのか。後半映画『キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー』の裏舞台になっていたシーズン1と比べると盛り上がりに欠けた感じ(映画とのからみは『エイジ・オブ・ウルトロン』のソコビアの最後を予知し、ヒドラの実験でインヒューマンズになった人々を救うのに役に立ったところくらいか)。

『GOTHAM』はウェイン夫妻暗殺直後からのゴードン刑事の話。と思わせつつのオズワルド・コブルポット(ペンギン)の話。ゴッサム・シティの表と裏をこの二人から描く。結構原作からアレンジ入っているので好き嫌いが別れるところかもしれないが、シーズン2楽しみ。

『THE FLASH』はTVドラマの中では今年イチオシ。本性おたくの陽性のスーパーヒーロー、しかも能力は自分の科学知識と超高速移動能力だけ。単一能力応用ヒーローは話を作るのが大変だと思いますが、ひねりがあって面白いです。

『ARRORW』は一区切りといったところ。どうしてもダレ気味なところはあって「実は味方で〜」「実は敵で〜」「実は洗脳されてて〜」はちょっと微妙なときも。フラッシュと顔見知りになって以降は「フラッシュがいれば大体解決するなぁ」というのもあったし。

アニメ

アルティメット・スパイダーマン:ウェブ・ウォーリアーズ

Ultimate Spider-Man [DVD] [Import]

Ultimate Spider-Man [DVD] [Import]

ジャスティス・リーグアトランティスの進撃

ジャスティス・リーグ:アトランティスの進撃 [Blu-ray]

ジャスティス・リーグ:アトランティスの進撃 [Blu-ray]

バットマン VS. ロビン

バットマン VS. ロビン [Blu-ray]

バットマン VS. ロビン [Blu-ray]

ジャスティス・リーグ:ゴッド&モンスター

ジャスティス・リーグ:ゴッド&モンスター [Blu-ray]

ジャスティス・リーグ:ゴッド&モンスター [Blu-ray]

アニメは相変わらずクオリティー高い。DCは劇場用OVA(という扱いでいいのかな?)なので元々一段高い感じだが、『アルティメット・スパイダーマン』もコメディ調でテンポよくてよかった。DCで言うところの『バットマン:ブレイブ&ボールド』みたいな感じ。

動画配信

デアデビル(Netflix)


ジェシカ・ジョーンズ(Netflix)

デアデビル』は圧倒的によかった(フランク・ミラーデアデビル:ザ・マン・ウィズアウト・フィアー』の実写化!)ので初月無料期間に見るべき1作だと思います。『ジェシカ・ジョーンズ』は出来はよかったのですが、個人的な好みは『デアデビル』ほどではなく、そこまで気乗り気で見れませんでした。

邦訳コミック

「12月のアドベントカレンダーを参照」と言いたいところですが、中途半端にしか書けていないので、後で加筆したいと思います。

基本的にDC/Marvelの大体は買っていて、他は『Saga』と『マウスガード』くらいでオルタナ系まで手を広げるには読む暇も買えるお金もない状態です。

原著

あんまり買ってません。

Batman

Batman Vol. 7: Endgame

Batman Vol. 7: Endgame

Amazing Spider-Man

Amazing Spider-Man Volume 3: Spider-Verse

Amazing Spider-Man Volume 3: Spider-Verse

Uncanny X-MEN

Uncanny X-Men Vol. 6: Storyville

Uncanny X-Men Vol. 6: Storyville

All-New X-MEN

All-New X-Men Vol. 6: The Ultimate Adventure (All-New X-Men: Marvel Now!)

All-New X-Men Vol. 6: The Ultimate Adventure (All-New X-Men: Marvel Now!)

Extraordinary X-Men

Extraordinary X-Men Vol. 1: X-Haven

Extraordinary X-Men Vol. 1: X-Haven

くらい。

クロスオーバーイベントに全く手を出してないので「インフィニティ」「タイム・ラン・アウト」「AXIS」「シークレットウォーズ」の流れが全く分かってません。Marvel Unlimitedにそろそろ「シークレットウォーズ」が載るころなのでサブスクリプションを再開しようかと思っています。

2016年は……

MarvelはAll New All Deferentシリーズで何か面白いのがあれば読んでみようと思います。DCは『Grayson』がそこそこ評判なので読んでみようかと。

2015年振り返り

今更ながらに年始の日記を見てみると


昨年は多忙でブログを更新していませんでしたが、2、3日に一度は更新できるように努力したいと思います。

嘘だっ!!(AA略



2014年は本当に仕事が忙しく、深夜休日構わず働いていたので更新する余裕がなかったのですが、2015年はそこまで忙しくなかったのですが、更新のモチベーションがあからさまに下がっていて更新していませんでした。はてなに限らずWeb上の他のサービスの利用も停滞していたので気持ちの問題によるところが多いと思います。

Webでなにかをせずとも有意義に過ごしていればよかったのですが、多くの時間をやる夫スレを読むのに費やしていた気がします。本格歴史物が何本かあり、それにドップリはまっていて自分のアウトプットを怠っていました。反省。

2015年に劇場で見た映画

2015年は年間11本。月平均1本程度。1-3月全く見てないとは思ってもみなかった。

なお、公開日等は2015年の日本公開映画 - Wikipediaを参照しているのでリストに漏れているものがあるかもしれない。

気に入った度合いを5段階で書くが、完全に個人的な好みの尺度。映画の出来の評価でも、他の人に勧められるかの度合いとも違う。

4月

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)/ お気に入り度:★★★☆☆

マイケル・キートン(ティム・バートン版『バットマン』のブルース・ウェイン)、エマ・ストーン(『アメイジングスパイダーマン』のグエン・ステイシー)、エドワード・ノートン(『インクレディブル・ハルク」のブルース・バナー)が主演格と聞いて見に行ったら意外によかった。

彼らの出演作を知っていると、それにまつわるジョークもあってなお楽しめる。マイケル・キートンは劇中映画の『バードマン』(姿形はバットマンだけど、話や能力はスーパーマンに近そう)以降目立ったヒットがない過去の人とストレートな感じ。エドワード・ノートンも脚本に口出しすぎてるのを地でいっていたし。

その後の受賞ラッシュは俳優たちの演技やカメラワークの他に、痛いところを付いてくるジョークに笑って答えられないようなら器量が知れるといった政治的なものもあるような気がしたけど、それはそれ。

5月

チャッピー / お気に入り度:★★☆☆☆

第9地区』のニール・ブロムカンプの新作。『エリジウム』はアメリカだった気がするけど、舞台はまたもや南アフリカ共和国ヨハネスブルグ。かつてオーストラリアから生まれたはずの仮想のディストピア的な世紀末はヨハネスブルグが引き継ぐのか。

この監督の作品は泥臭いSFというか、スタイリッシュなかっこよさがない地続き感の強いところがある。チャッピーの学習能力の異常な高さは作り話にせよ、人間がAIをどう学習させるかという部分や、AIに機械の体に人間をアップロードさせる作業をさせ始めるところなどはそれらしさを感じた。

『WIRED』のAI特集でも『チャッピー』の話が挙がっていたけれど、目的特化型の人工知能(そしてそれは「知能」かというと微妙なのだが、広報的にウケがよいので使われている感はある)として生を受け、人間に学習させられたものが、人間を越え、はたまた人間を作り出す。というのはAIに関する「一旦の」テーゼなのかなと思う次第。

6月

攻殻機動隊 新劇場版 / お気に入り度:★★☆☆☆

原作単行本にもある花見のシーンにて完結。エピソード0的な刑事ドラマやアクションとしては充分だったと思うけれど、神山健治が作っていたシリーズの少し先の未来を描くSF性はシリーズの特性上なくて、その点は残念。

自分とパンフレットに書かれていた劇場評価が別れたのはborder:3からでそれなりに冷めて見ていた。後、事前に気がついてよかったけれど、テレビ放送のみのエピソード60分見てないと劇場版の経緯が多少飛んでしまうのは不親切だなと思いました。

攻殻機動隊ブランドでやる必要はもはやないのかもしれないけれど、未来予見的な要素があるSFアニメ見たいものです。

マッドマックス 怒りのデス・ロード / お気に入り度:★★★☆☆

ジョージ・ミラーによる元祖世紀末の再降臨。高校時代の先生に(お金をかけた)映画の世界観デザインの相当な考察の話を聞いたのを思い出すくらい端々から背後のものを考えさせられる設定や画と、視覚を引き付けるカーチェイス。ある種のファンが出るのは分かる出来だった(例:TV番組出演中に口周りに銀スプレー吹いてV8を讃えた山形浩生とか)。

7月

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン / お気に入り度:★★★★☆

ジョス・ウィードンと愉快な仲間たち2作目。魅せるところがちゃんとかっこいいという点での完成度はスーパーヒーロー映画の一つの到達点だと思う。事前情報で不安だった「人数増えすぎじゃないか?」「バートン家でキャンプとか意味あるのか?」あたりもうまく処理されていてそこは安心。色々あるけれど、私がマーベルゾンビでこの映画がマーベルファン向けのファンムービーだということで他より甘く見てしまう。

「よかれと思って作った人工知能が人類に失望してしまい反旗を翻すが、最終的には人類が勝利をおさめる」「力が更なる力を生み出して自分で制御不能になる」といったプロットは既に手垢がつきすぎていて21世紀にそれを正面からやるのもどうなんだという話もあるし、事実そうだと思う。

8月

BORUTO -NARUTO THE MOVIE- / お気に入り度:★★☆☆☆

最後だし見に行くかと思って見に行ったら結局月刊連載されることになって今となってはズッコけた感じ。続きやるならアニメオリジナル展開短くして早く最終決戦に望んで欲しいところではあるが、リソースを考えるとそうもいかないのだろう。

内容はというと、劇中世界の世界観や倫理観に頭を悩ませる結果になった。戦時であれば許容できなくもない事象も平時だと無理だというのがよく分かる。後、バトル少年漫画的に面白くしづらいので描かれなかった平時の治世の風景が現代日本的かつ、プロットが90年代末くらいまでよく使われていたネタだったので難しいものだなと思った。

連載続くようだが『ドラゴンボールZ』でいつまでも悟空とベジータが主力の体制からの移行もできないのと同じ現象に陥りそう。代替わりの問題に関しては物語当代の主人公が上り詰めるところまで上り詰めて終わるので、次代の話の幅が狭くなる。その点に関してはこの作品に限らずどうもなぁ、というところ。

9月

アントマン / お気に入り度:★★★☆☆

出だしからメキシカンな感じで陽気なムードが漂う。根本に悲壮感があるマーベルシネマティックユニバース フェーズ1(フザケてるトニー・スタークだって、根本的には戦争兵器被害者で心臓に問題があったし、PTSDになっていたりする)出身者とは異なり、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』と同じく、フェーズ2出身者は後の時代というか、大きすぎるものを抱えていない印象がある(原作でもフェーズ1の主人公たちが古くは40年代、新しくても60年代前半の登場で、第2次世界大戦ベトナム戦争といった戦争の時期に登場している)。

実は初代アントマンはフェーズ1の主人公と同世代だが、映画には二代目が採用されている。初代はなんだかんだでよくないイメージも多くあるので(DV亭主だったとか。平行世界のアベンジャーズの話である『アルティメッツ』ではその点が強調されている)比較的マシな二代目の選定というところだろう。とはいえ、二代目も他のヒーローと比べると素行がよい方ではないのだが。

惜しむべきはアントマンが初代(ハンク・ピム)と二代目(スコット・ラング)に分かれていたので、諸々が1作目の映画だけで収束するには難しいのかなと思えたこと。この映画公開前に『ザ・フラッシュ』の日本語版がWeb配信されていて、それと構成を見比べると大変さが伺える。監督が交代してこの程度だったことをむしろ褒めるべきなのだろうか。

10月

ファンタスティック・フォー / お気に入り度:★☆☆☆☆

「あ、ここから先多分監督変わったか、変わった後に編集しなおしたんじゃないかな」と思うくらい途中からトーンが変わった映画。しかも悪い方に。特殊能力を手に入れるまでのパートは丁寧な感じだが、反面尺を取り過ぎており、後半の戦闘シーンが巻き&雑な印象を受けた。ディレクターズ・カット版で総時間が1.5倍になれば別かもしれないがかなり問題がある感じだった。

20世紀フォックスも映画を作らないと権利を手放さないといけない都合があるとはいえ、ちょっとなぁ、というところ。しかも、マーベルに版権が戻ったデアデビル(こっちはディレクターズ・カット版はよかった)は、NetflixでTVドラマが作成されて評価も高い。また、20世紀フォックスが映画化権利持っているせいか、コミックの方でもファンタスティック・フォー不遇な展開になっていますし、不幸が重なったという印象。

11月 ※ここから作品のメディアが販売されていないので、関連作品

ガールズ&パンツァー 劇場版 / お気に入り度:★★★☆☆

堅い出来で概ね満足。だが、アンコール的な立ち位置なのでTVシリーズの仕切り直し延長戦の話の流れをはじめとして相当強引な箇所が多かった。その点はファンムービーだし仕方ない感じではある。

12月

I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE / お気に入り度:★★★☆☆

スヌーピーのメリークリスマス 特別版 [DVD]

スヌーピーのメリークリスマス 特別版 [DVD]

不思議な質感の3Dアニメだった。原作は谷川俊太郎訳で何冊か読んだ程度だけど、それでもよくあるシーンは大体劇中に出てきていた。次点で本編から漏れたものもエンディングに出てきたりしている。赤毛の女の子が直接描写されている表現の仕方だけちょっと気にかかったか。

スター・ウォーズ/フォースの覚醒 / お気に入り度:★★★☆☆

アート・オブ・スター・ウォーズ/フォースの覚醒

アート・オブ・スター・ウォーズ/フォースの覚醒

旧3部作の正統な続編といったところで、大きな逸脱もなかった感じ。旧3部作にあるような批判は本作にもそれなりに当てはまってしまう感はある。

ただ、神話というよりは民話というか卑近なものになった印象はある。それはフィンのおかげな気がする。後は新3部作での異常な人間離れをしたジェダイとシスが衰退して人間的な性能しかなくなったのが影響かなぁ。正直ラストシーンに登場したマーク・ハミルもくたびれた感じだったし。