邦訳アメリカン・スーパーヒーロー・コミックスアドベントカレンダー2013 4日目 - 2月その1
マイティ・アベンジャーズ:ウルトロン・イニシアティブ
マイティ・アベンジャーズ:ウルトロン・イニシアティブ (MARVEL)
- 作者: ブライアン・マイケル・ベンディス,フランク・チョウ,石川裕人,坪野圭介
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2013/02/15
- メディア: 単行本
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- ストーリー :☆☆☆
- アート :☆☆★
- ベンディス会話:☆☆☆☆☆
Mighty Avengers #1-6を収録。ライターはブライアン・マイケル・ベンディス。一ヶ月でどれだけ原作書いているのでしょうか。今回ベンディスの原作で目立つ「ベンディス会話」が炸裂しています。アーティストはフランク・チョウ。今回インクとカラリングの関係かキャラクターの目が死んでるように見えるコマも多く、メカと女性の絵も個人的にはあまり好きじゃないかな。
話は『シビル・ウォー』の超人登録法賛成派のアベンジャーズの話。『ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト』で集合したニューアベンジャーズのメンバーは
- キャプテン・アメリカ:反対派。公的には死亡中
- アイアンマン :賛成派。賛成派アベンジャーズ発起人
- スパイダーマン :反対派
- スパイダーウーマン :反対派
- ウルヴァリン :反対派(※X-Menは『ハウス・オブ・M』でそれどころではないのと、ミュータントは世間的にはヒーローとして認められていないので超人登録法に賛成反対と言うよりは『ニューアベンジャーズ』サイドといったところ)
- ルーク・ケイジ :反対派
と、アイアンマンしか残っていない状態。必然的にアベンジャーズの旗揚げはメンバー調達からスタート。集めたメンバーは
- ミズ・マーベル(リーダー)
- ワンダーマン
- ワスプ
- ブラックウィドウ
- セントリー
- アレス
の6人。元アベンジャーズメンバーもいるものの華はない感じ。しかも選出基準は「ソー役」や「ウルヴァリン役」など、選んでいる方も代用品のような会話をしています。
このメンバーの選出のコマで星の基準にした「ベンディス会話」が炸裂しています。「ベンディス会話」が何を指すかというと、一コマの中で小さい吹き出しが口語に重なって会話を表現しているものです。縦に1ページ分ぶち抜きのコマを作って、そこで吹き出しが折り重なるように会話をするというページがそれなりに見かけました。また、その関係もあってか、今回は独白も多いです。
宣伝でトニー・スターク女体化情報をプッシュしてた記憶がありますが、姿形はワスプのそれなのでなんともといったところです。また、ヴィランのモールマンやウルトロンなども古くから登場しているキャラクターですが、概して地味。超人登録法の闇は別タイトルの方が際立ったものがあるので、網羅性を求める人以外にあまりオススメできないかなと思います。