X-Men vol.4 issue #1
「ドキッ、女性だらけのX-W……Men」というシリーズ。主要メンバーは
※括弧内は初登場の年
90年代以降の初登場のキャラが一人も居ないというX-Menタイトルの高齢化が如実に現れている。ストームとサイロック*7は年齢不詳だとしても他の4人は初登場時ティーンエイジャー、現在20代半ばくらいのイメージでしょうか。ジュビリーは中国系なので割と若く見られがちなのを差し引いても他の面子より少し年下といったところでしょうか。
話は赤ん坊を抱えて逃げ回っているジュビリーをウェポンプラス計画*8のジョン・サブライムが追いかけているところから始まり。サブライムはその後ジーン・グレイ学園に投降。レイチェルとサイロックにジュビリーの抱えていた赤ん坊に取り憑いた(?)妹のArkea Prime(読みが分からず)を追跡していたことを告げる。Arkeaには肉体がなく、赤ん坊の触れた電子機器をコントロールできる様子。列車を暴走させ、ジーン・グレイ学園のオメガセンチネル、Karima Shapandar*9に取り付く。サブライムは彼女を止めることができないのでX-Menに助けを求めてきたとのことだが、どうなる?といったところ。
X-Men vol.4の予告が遺伝子とXX(女性の染色体の組み合わせ)だったので主要メンバーは女性。ヴィランもどうやら女性。赤ん坊はキティが"he"と言ってるのでどうやら男の子みたい。物語の冒頭でも染色体を思わせる2つの対のうち片方が使われなかった(女性は染色体がXXで男性はXYなのでY染色体が使われていない)という話しが出ていたのでそこは物語に絡む一つのキーなんでしょうね。
私がX-Menタイトルをあまり読んでいないだけだとは思うのですが、個人的にはX-Menは男性が赤ん坊育ててるイメージがあるので(ケーブルとホープとか)普通に女性が赤ん坊を育ててる話になるのは新鮮な気がしました。赤ん坊ではありませんが、ウルヴァリンが少女を連れ回して面倒見ているシリーズ多いですしね。キティしかり、ジュビリーしかり。
海外のレビュー見ると
のように5/5をつけているものやA+〜D-でA+が付いているものなど、かなり評価が高いようです。
確かにブライアン・ウッドの『Ultimate Comic: X-Men』面白いですし、オリビア・コワペルのアートは申し分ないですもんね。モヒカンになったストームが怖いですが、この人の描くストームは元々怖かった気もするのでよしとします。
邦訳でコワペルのアートのものは『ハウス・オブ・M』でしょうか
- 作者: ブライアン・マイケル・ベンディス,オリビア・コワベル,石川裕人,御代しおり
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2010/10/30
- メディア: 大型本
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この頃肩幅広すぎる症候群にかかっている気がしますがこの話アートだけでもオススメです。
*1:本名オロロ・マンロー。映画『X-Men』3部作にも登場。天候を操れる。現在ジーン・グレイ学園の校長
*2:本名キティ・ブライド。映画『X-Men』3部作にも登場。体の密度を変えて壁をすり抜けることができる。元ジーン・グレイ学園の校長
*3:本名マリー・ダンキャント。映画『X-Men』3部作にも登場。触れた相手の能力を吸い取ることができる。最初に吸収したMs. マーベルの能力だけは継続して使えるため、飛行能力と怪力がディフォルトである。このエピソードは『アベンジャーズ:ハルクウェーブ』に載っている
*4:本名レイチェル・サマーズ。未来から来たサイクロプスとジーンの娘。能力はジーンと同じくサイキック+テレパス。フェニックスのパワーを使っていた時期もある
*5:本名エリザベス・ブラドック。キャプテン・ブリテンの妹だが、ザ・ハンドのニンジャ、カンノンと体が入れ替わってしまい今の姿に。サイキックニンジャ
*6:本名ジュビレーション・リー。当初は物を爆発させる能力者だった気がするが、吸血鬼を経て現在多分目立った能力はないはず
*7:肉体入れ替わってるから実年齢と肉体年齢一致してない