ウォッチメン
WATCHMEN ウォッチメン(ケース付) (ShoPro Books)
- 作者: アラン・ムーア,デイブ・ギボンズ,石川裕人,秋友克也,沖恭一郎,海法紀光
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2009/02/28
- メディア: 単行本
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“金曜の夜、ニューヨークで一人の男が死んだ―”
色々無理して見てきました。「映像化不可能なものを映像化」という触れ込みで見たところ、グラフィック・ノベルの実写再現度合いはかなり高くて驚いきました。ヒーロー集団「ミニッツメン」の原作にはない活躍と没落の挿入など原作の保管的な意味合いのカットも入っていてその辺りはすごいと思いました。しかし、原作読んだ自分でもかなり釈然としないところがあったので、原作を読んでいない人から最悪「つまらない」という感想が出てきそうな感じでした。
『ダークナイト』
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2008/12/10
- メディア: Blu-ray
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にセックスアンドバイオレンスにおけるセックス分、つまりおっぱいが足りていなかったのは分かるのですが、こちらは過剰な感じでした。バイオレンス部分に関しても頭かち割ったり、腕を切り落としていたりと物語上しなくてもよさそうなところに振りかけられていたり。この辺りなんだか悪趣味な感じがして見ていてきまりが悪い感じでした。
後、カットされたシーンも多かったせいか、アメリカというモチーフがかなりぼけていた感じがしました。過剰な演出とシーンに引かれて話の焦点がうまくあっていない感じを受けてしまったかもしれません。各ヒーローや、ヒーローの活躍や没落はアメリカのそれなのですが、その辺り伝わったのか伝わってないのか分からない感じです。
個人的には白黒の「アウターリミッツ」のオープニング映像が実際に流され、原作のモチーフであった「歪められた世界統一」からの引用がはっきり明示されている辺りはいいと思いました。
総合すると原作村の住人からは「原作と比べるとちょっと……」と言われ、原作未読の人で、他のアメコミヒーロー映画のような映画を期待して映画間に足を向けた人にはイマイチな評判という感じではないかと思います。再現度合いは高いので実写映像化という点に関しては関係者に賛辞を送るべきだとは思いますが。