天元突破グレンラガン
先週ラストに登場したヨーコがカミナシティを飛び出してからの期間何をしていたのかの回。離れ島で先生をやっていたらしい。
回想中のヨーコは見た目はアティ先生(『サモンナイト3』)とみずほ先生(『おねがい☆ティーチャー』)を足して二で割った感じだったけど、設定的には『瀬戸内少年野球団』の夏目雅子っぽかった。パッと思いつく所を挙げると
- 戦後の離れ島に来る美人先生
- 島の人たちが広島弁か岡山弁っぽい言葉をしゃべっている
- 名前の語呂
- 先生が駒子と語呂が似ている
- バラケツのようにその人の特徴で名前が付いてる。ナキム=泣き虫。マオシャ=おしゃまなど
- 先生の旦那は戦争で死んでいて、周りからは夫の弟(だったっけな?)と再婚を求められている
- メインの男の子の父親は戦死している
などなど。島の形は淡路島に似ていたかなぁ、とは思いましたが。ナキムが昔のシモンだったというには女の子から散々に言われていないだけましな感じでしたが。穴掘りシモンに対して木登りナキムというのは戦前/戦後の子供の環境を表しているとは思いましたが。
終盤は前回ラストからの続き。牢屋から脱出して、ヴィラルを仲間にしてグレン団は宇宙へ。
グレンラガンのカットインは『スーパーロボット大戦』にそのまま流用できそうな勢いだったなぁ。二人が一つというカットインはGAINAXだと『新世紀エヴァンゲリオン』の「瞬間、心重ねて」なんかでもありましたね*1。同作品からだと地中にあった黒き月(ジオフロント)が空中に出てきてその後、人類が滅びたのに対して、今作では人類を滅ぼさないために白き月が地球に落ちてくるのを防ぐ、と真逆。作品の方向性が正反対なのでその辺りも面白い。
後、アークグレンの中の人々が不安がっていることで螺旋力が落ちているという話では『トップをねらえ!2』のトップレスの「あがり」の件を思い出した。「あがり」というのは鶴巻監督曰く「幼児期に持つ万能性の象徴、であり大人になると失われるもの」。牢屋でヴィラルに
「俺はいつでも本気だ。俺を誰だと思っている!」
と言えば。
「よく知っている、グレン団の大馬鹿野郎だ」
と受け答えされるシモンはヴィラルが言うとおり馬鹿だから螺旋兵器の象徴であるグレンラガンを動かせる。しかし、賢いゆえに自分たちの持つ螺旋力を信じきれなくなっているロシウが載っているアークグレンの出力が落ちている。ここでは『トップをねらえ!2』のような子供/大人という区分けではないけれど、やはりそういう対比がある。ロージェノムの言葉を借りれば螺旋力=遺伝子=生物の生きる力であり、螺旋=ドリル=コアドリル=グレンラガンなのだろうなぁ。ラガンはシモンがやる気になったときしか動かないし。
次回タイトルでロシウの死亡フラグが立ってるのですが、本当にそのまま逝ってしまうのでしょうか。こういうアニメ(ロボットアニメ的な王道、気合と叫びで状況が変わるアニメいってもいいかな)だから損な役回りになってますが、リアルロボット系だと沈む船から逃げる時には全員を救おうとして全滅するか、救えなくて後悔するというトラウマ展開だしなぁ。カミナをバッサリ殺してるので殺すべきところで殺すような気はしますけどね。