邦訳アメコミアドベントカレンダー 6日目 『X-MEN:ファースト・クラス』
X-MEN:ファーストクラス 明日への架け橋 (ShoPro Books)
- 作者: ジェフ・パーカー,ロジャー・クルーズ,高木亮
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2011/06/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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あらすじ/感想
開校したばかりのチャールズ・エグゼビアと恵まれし子らの学園、サイクロプス、ビースト、エンジェル、マーベルガール、アイスマンの5人(この5人をファーストファイブと呼びます)の学園での最初の授業(ファースト・クラス)が始まります。話は1話完結でところどころ「その話いつあったんだ」という展開もありますが、基本的にフォローがあります。
X-MEN本編では生徒も既に大人になり、更に多くの決別で人間関係がギスギスしています。プロフェッサーXはしばらく学園を離れていたことや、先日邦訳が発売された『X-MEN:デッドリー・ジェネシス』ではサイクロプスから学園を出ていくように宣告されます(学園の土地と建物は教授の個人資産だった気がしますが)。
その後、ニューヨークにあった学園が壊滅し、サンフランシスコのユートピアに拠点を移しますが、方針をめぐってビーストたちと袂を分かつ事になります。今年のスキズムでウルヴァリン一派がユートピアを出て行きました。
本作は生徒もまだ少数の未成年で、プロフェッサー一人が直接指導している状態です。信頼や友情が問題の解決につながる事も多く、仲違いもないので安心して読めます。
また、設定年代も発売時期に併せて変更されており、X-BOXなんて単語が出てきます。今から1960年代のUncanny X-MENを読むのも難しいので(電子書籍はありますが)導入書としてよいと思います。
私が一番好きなエピソードはプロフェッサーXの友達のコナーズ教授に会いに行くエピソード。頭脳明晰キャラのビーストより成績が下から二番目のアイスマンがシンプルな答えを出した所や、プロフェッサーがサイクロプスに気を利かせるところが好きです。今はこういう関係ではなくなってしまいましたしね。