『ルパン三世』1stシーズン
GyaOで10/30の正午から緑ジャケットのルパンですよ。
- 緑ジャケットのルパンなんて『カリオストロの城』でしか見たことが無いという人
- ルパンの主題歌といえば「♪真っ赤な〜バラが〜」の方の歌詞無しバージョンだという人
- ルパンといえば「ふーじこちゃ〜ん」か「と〜つっあ〜ん」だという人
- ルパンの声はクリカンだという人
このルパンを見たらあなたのルパン観が変わるかも。以下多少内容に触れています。
今回は第一話「ルパンは燃えているか」と第二話「魔術師と呼ばれた男」が配信。
第一話はルパンがレースに目がなかったり、相手の車の車種をエンジン音で看破してしまう部分や磔になった不二子がくすぐりの刑に遭う描写、バックのジャズの音。どう考えたって赤ジャケットを着て
「と〜つっあ〜ん。そりゃないぜ〜」
と言って逃げ回るルパンではない。
そして第二話「魔術師と呼ばれた男」そんな設定があったのかと忘れていたルパンが蛸が嫌いだという描写くらいが浮いた部分で他の描写や台詞回しは実に渋い
- 「信じられん、俺のコンバット・マグナムがきかねえや」(次元)
- 「こいつが見えるか?ストナー63重機関銃だ!」(ルパン)
- 「レッドアイ・ガンランチャー、50ミリ鉄板でも打ち抜くぜ!」(ルパン)
- 「パイカル?酔っ払っちまいそうな名前だな」(ルパン)
いくら撃たれようとも迫ってくるパイカルの描写も見もの。
もっとも、この演出は当時受けなかったようで六話を境に路線変更して今のルパンに近づいていくことに。そこに参加したのが宮崎駿と高畑勲。特に2ndシーズンで宮崎駿が演出を担当した「死の翼アルバトロス」と「さらば愛しのルパン」で毎年テレビスペシャルでやっている路線をほぼ確立することになります。
今回を含めて三回分、アンニュイなルパンに付き合ってみてはいかがでしょうか。