機動戦士ガンダムSEED DESTINY第13話 1クール(13/13)
○プレ感想
シンが不憫でならないのは私だけでしょうか。妹萌えと切れやすいという、カミーユと似ているようで似ていない*1設定。
種割れ遺伝子を持っていることが判明して活躍した次の回には元祖種割れコーディネーターのキラが圧倒的実力で特殊部隊を全滅させるという、シンの活躍が消し飛ばされるような活躍。でも、主役です。と、言ったらギター侍に「残念!主人公はアンタじゃなくてアスランですから」とか言われそうな扱い。
○Aパート
本作の監督である福田監督はインタビューで本作を作るに当たって『新機動戦記ガンダムW』を参考にしたと語っていました。シンの活躍にあたって、周囲のヘタレさんたちにヨイショさせるという演出方法を使っていましたが、これは『W』でもありましたね。褒めて地位を高めるという演出はその人より実力が上の人間から認められて初めて成り立つ演出だと思うんですけどね。まあ、そうしてしまった場合大抵の場合において褒めた方の地位が下がりがちな演出になるので脚本的にまずいんでしょうけど(笑)
後、デュランダル議長がDNA解析の専門家といった件を聞く限り(さりげなくものすごいこと言ってるのな、アーサー)、外伝の『SEED ASTRAY』でカナード*2に入れ知恵してたのは議長で間違いないようです。後、議長はシンが種割れしてるってこと知ってたわけですね。この世界は議長中心に回ってるんでしょうか。
議長とかジブリール、ユウナのポジションがいかにも悪役といった感じで笑えます。
○Bパート
所属不明の暗殺部隊がラクスを狙っています。マトリックス演出とCV三石とが合間あって劇場版エヴァのオマージュに見えました。*3このまま暗殺部隊が所属不明集団で、伏線なのだろうと思っていたら、あっさりコーディネーター&モノアイのMSで議長の手のものだろうということが発覚。
議長にはラクス・クライン本人ではなくラクス・クラインというidol*4が必要なわけで*5、この後に及んで本人に出てこられて余計なことを言われないようにしたと考えれば「邪魔者は消せ」という単純なセオリーに乗っかっているのでそりゃそうなんでしょうけれど。
フリーダム登場した瞬間からキラはいきなり種割れ&虹色ビームで敵殲滅。『サイバーフォーミュラ』みたく、種割れの使用頻度がインフレしています予想通りでニヤニヤしてしまいます。バルトフェルド曰く
「戦闘訓練を受けたコーディネーター」
のはずの人たちは目の下にクマが出来ていたり*6、フリーダムが出てきたら「ウワァアア」と、いつもの種の大人*7でした。
Bパートの目玉であるフリーダム再登場ですがフリーダムを使うことに関してはラクスは消極的でキラは仕方が無いといった感じ。アスランがもう少し自分から決断してセイバーに載ったという話だったら、決意を固めたアスランとその状況に流されて載ったキラという前作で良く分からなかった対比が説明しきれるというメリットもあったと思いますが。それとも、逆で決心を固めたキラと議長に踊らされてるアスランなのでしょうか。(おそらく後者が正解だろうな)
○次回予告
アークエンジェル組の制服が『蒼穹のファフナー』のやつと配色同じでちょっとびっくり。後、サイとカズイは何処?(笑)
に、しても花嫁(カガリ)を強奪しにくるのが恋人(アスラン)ではなくて弟(キラ)*8というところを見るとご都合主義を避けたいのか、それともアスランの女関係でドロドロになる伏線なのか。
それにしてもアスランは留守中に婚約者を寝取られる属性でもあるんでしょうか。
*1:カミーユはいきなり「お兄ちゃん」と呼んでくるロザミィと「カミーユが男の名前で何が悪い!!」「そんな大人修正してやる!!」等の名言(?)加えて、自分を尋問したMPをガンダムMrk-Ⅱで虐めるなどなど
*2:メンデルでキラを作るために作られた失敗作。ハイペリオンガンダム→ドレットノートΗのパイロット
*3:前作でもフリーダムが活躍する『舞い降りる剣』でエヴァの『男の戦い』のオマージュっぽいのがあったので意識してるのかも
*4:アイドルと偶像両方の意味
*5:つまり、ミーア・キャンベルという自分の言うことをきく存在がいれば十分
*6:福田解釈としては強化人間だったんだということでしょうか
*7:「ザフトのために」とか「青き清浄なる世界のために」とか御代目を唱えるばかりで何を考えているのか良く分からない、かつ扱いが結構酷い人たち。脇役だから仕方ないといえば仕方ないのだろうか?
*8:今日公式に弟に決定