『キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー』
- 作者: Ed Brubaker,Mike Perkins,Lee Weeks
- 出版社/メーカー: Marvel
- 発売日: 2007/05/06
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る
ヴィレッジブックスの月刊シビル・ウォー第三弾(※Amazon発売は来月なので書影は英語版なので注意)。今回の一番の特徴は前2巻に比べて本が圧倒的に薄いこと。底本の薄さを見たことがあるのでわかってはいましたが、並べてみると想像以上に薄い。
内容はキャプテン・アメリカの行動が『シビル・ウォー』本編で追われていることもあり
- エージェント13(シャロン・カーター):シールドのエージェントにしてキャプテン・アメリカの恋人。この後の『デス・オブ・キャプテン・アメリカ:デス・オブ・ドリーム』で重要な役割を果たす
- バッキー・バーンズ:『キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー』の後にもう一悶着あり、当時はこっそり暮らしていたはず。『デス・オブ・キャプテン・アメリカ』は彼が主役
- ニック・フューリー:第二次大戦以降、シールドのエージェント、長官として長きに渡り影から国家を支えてきた隻眼の男。未邦訳の『Secret War』(2004)が明るみになったことが原因で当時逃亡生活中
あたりの人が『シビル・ウォー』本編の裏で何をしていたかを語るお話。実質『デス・オブ・キャプテン・アメリカ』プロローグといって差し支えない内容。話同士のつながりを追えるとより楽しめるのがアメコミの一つのメリット(全部追うのはそれなりに面倒ではありますが)だと思いますので、この機会に是非。
ヴィレッジブックスのアメコミのサイト(記事別パームリンクが見当たらないのでサイト全体とファイルに直接リンクを張ります)
で邦訳作品を時系列で紹介しているのでこちらもご参照いただければと思います。
特別編では『シビル・ウォー』本編でも少し出てきたヤング・アベンジャーズの面子とバッキーのクリスマスの話。第二次世界大戦中のヨーロッパ行軍中のチームーーインベーダーズの話も出てきて解説なしだと「誰だよ」という感じがするかもなと思いました。
インベーダーズは昔comiXologyで
1号が無料配信されていたときに読みましたが、チームメンバーは
- キャプテン・アメリカ:スティーブ・ロジャーズ。この後後付け設定で氷漬けになってたことになる
- バッキー:キャプテン・アメリカの相棒。MIAになっていたはずが『キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー』で復帰
- ネイモア:アトランティス人と人間のハーフのアトランティスの王。邦訳コミックにもファンタスティック・フォー関連で出てくる
- ヒューマン・トーチ:ファンタスティック・フォーの同名ヒーローとは別人。人ではなくアンドロイド。能力は同じ(発火+飛行能力)。復刊予定の『マーベルズ』にも出てたはず
- トロ:ヒューマン・トーチと同等の能力を持つミュータントの少年
の面子。後は劇中描写と『キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー』を読めば分かるかと。
キャプテン・アメリカのタイトルですが、キャプテン・アメリカメインの話でないことに注意ですが、『ウィンター・ソルジャー』『デス・オブ・キャプテン・アメリカ』のエド・ブルベイカーのライティングが冴えるこの一作、オススメです。