マイティー・ソー
見てきました。ソーは原作全く追ってなかったのであまり知識ない状態で見ました。近所が3Dでしかやってなかったので3Dで見てきましたが、正直2Dで良かった気はします(これはこの映画に限らず最近の3D「対応」映画に思うことですが)。
一番の感想は「アメコミ映画だけどヒロイン超可愛かったね!」ナタリー・ポートマン as ジェーン・フォスターとジェイミー・アレクサンダー as シフ、カット・デニングス as インターンのメガネっ娘だし。
ナタリーがソーを車でひいちゃったときの「やっちゃった」って顔かわいいし、選考は政治科学なのに天文物理系のバイトに来て知識も興味もあんまりないカット・デニングスはムジョルニアを「そのムニョムニョ」って言うし、シフも他のみんなが空気読んで「ソーのおかげ」ってヨイショしてるのに「私のおかげ」って言っちゃう気の強い女神だし。
本人もっと美人なのに監督の「女優志望言うたってその辺の女の子やで」というリアリズムによってちょっとアレだった件とかもあったけど良かったですね。
話に関して言えば
という感じ。ソー周りの話は主神オーディンの元の予定調和。ベタなので特に意外な展開はないですし、細かい設定は違いますが何かしらの形で北欧神話を知っていれば話のキーになる設定も事前に知っている状態。
偉大な父親、傲慢な息子、家族に屈折した感情をいだいている継子といった構成や物語はベタというよりは神話やお伽話として事前知識として構造を知っている物語なんでしょうね。
デザインに関して言うとスタッフロールのスペシャルサンクスにオリバー・コイペルの名前があったので(無論ソーの作者であるスタン・リー&ジャック・カービーの名前がありましたが)
Thor by J. Michael Straczynski - Volume 1 (Thor (Graphic Novels))
- 作者: J. Michael Straczynski,Olivier Coipel
- 出版社/メーカー: Marvel
- 発売日: 2008/08/13
- メディア: ペーパーバック
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
辺りをイメージしているのかなーと思いました。カブト被ってなかったり*1、転生体がいないので設定的には割合Ultimateに近いところもあるので、衣装もそっちでもいいんじゃないかと思いましたが。
クリス・ヘムズワーズが神々しいというより気の良さそうなプロレスラーのアンちゃんという印象なので、気は優しくて力持ちという感じであまり神様という感じはしませんでしたが、これはこれでありかと。ティザーにもあった店でおかわり頼むときにコップをたたき割って後に怒られると「無礼だったか?」と聞いて素直にしたがう所もいいところの坊ちゃんという感じ。ロキの言うことは信じてしまったり(ロキのことなのでソーにはいい顔してたんでしょうが)と結構単純。流石公式レーティングで賢さが7段階で2の男!
ロキもいい感じに浅知恵(公式レーティングで賢さ7段階で4だし)という感じの小物っぽいかつ、顔芸出来てる感じは良かったと思います。ロキがまともに育っていれば今回の話もなかったわけですが、そりゃ父親がレクター博士(オーディン役はアンソニー・ホプキンス)だとそうもなるというところ。来年公開予定の『The Avengers』の原作でのチーム結成理由にロキは大きく関わってくるので今後も楽しみ。
他のマーヴェルネタで言うと
映画中での言及 | 元ネタ |
---|---|
ソーが最初に着たシャツについてたり、偽名として使われたドナルド・ブレイク | オリジナルでのソーが人間に転生したときの人格。医者やジェーン・フォスターと恋人だったという設定はオリジナルと一緒 |
博士の知り合いのガンマ線研究者 | ハルクことブルース・バナー博士。ガンマ線の影響で一定の条件でハルクになる。『ハルク』『インクレディブル・ハルク』で映像化されている |
スナイパーとして呼び出されたのにライフルじゃなくて弓矢持ち出したバートンさん | 本名クリント・バートン。別名ホークアイ。アヴェンジャーズメンバー。死んでたけど復活したアメコミでは珍しくない経歴の持ち主 |
デストロイヤーを見たときのシールド隊員が言った「スターク」 | スターク・インダストリーのこと。社長はアイアンマンことトニー・スターク。元々兵器会社。『アイアンマン』『アイアンマン2』が映像化されてる |
フューリー長官が見せた四角い物 | コズミック・キューブ。結構な力を持っているがマーヴェルユニバース的にはまだまだ小物 |
なんかは覚えているところ。他にもあったかもしれないですが……。
総合的には楽しめましたが、ナタリー・ポートマンや浅野忠信出したけれどファンムービーだなーという感じ。浅野忠信セリフ3, 4つくらしかなかった記憶がありますし、日本の興行収益大丈夫かな。
あまり興行収益の話をしても仕方ないのですが、日本での興業が薄そうなものは公開が難しくなってますし(『キック・アス』や『スコット・ピルグリムvs邪悪な元カレ軍団』のように公開が危ういものもありました)、ただでさえ本国公開から時間空いての公開が固定化されつつあるので不安なところです。
次は『グリーン・ランタン』(日本での知名度はいかほどか)と『キャプテン・アメリカ』が本国公開から2, 3ヶ月遅れでの上映ですが、こちらも楽しみにしています。