魔法ファンタジーの世界
- 作者: 脇明子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2006/05/19
- メディア: 新書
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作者の脇明子は
- 作者: 脇明子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/01/18
- メディア: 単行本
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で知っていたので読んでみました。
アーサー王伝説、『指輪物語』、『ナルニア国物語』、『ゲド戦記』やその元になった伝説・伝承、児童文学を基にして魔法やファンタジーの魅力について語った本。と、ここまでくれば当然と言えば当然のごとくラノベ、アニメ、ゲームなどは批判の槍玉に挙げられています(笑)映像化してしまうことによる弊害についてはトールキンを引いていたりとなかなか念が入っています。
そんな本なのに読んだ側がこんな読み方をするのは我ながらどうかと思いますが、やっぱり『ガンダム』及び富野監督のことについて思い直してしまいます。
例えば、大学生に児童書を読み返せてみて、感想をレポートとして提出させるという話。リアリズム小説とファンタジー小説を比べて、ファンタジー小説の受けが悪いという件があります。これは
「∀ddict - 『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の宇宙戦争』1話」
(http://d.hatena.ne.jp/takkunKiba483/20061004/p1)
で富野監督の対談を引用して書いたリアルとリアリティーの話だなぁ、と思ったり。他にも源流的な神話モチーフの引用の話などは、漫画版『リーンの翼』1巻の巻末インタビューにも通じるところがあるなぁ、とも。バイストン・ウェルが多分にファンタジー要素を含んでいるので親和性が高いと思いました。
ただ、一番の感想は、本論とは関係ありませんし、ケチを付けているような言い方かもしれませんが、やっぱりこういう風に分化していくしかないのかということでした。私はこの本で非難される「最近の若者」のサイドの人間で、ファンタジーの導入口は『指輪物語』などではなく、ゲームでしたし。
それでも
- 作者: coco
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/09/07
- メディア: コミック
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