邦訳アメリカン・スーパーヒーロー・コミックスアドベントカレンダー2013 8日目 - 4月その1
アイアンマン:エクストリミス
- 作者: ウォーレン・エリス,アディ・グラノフ,秋友克也,石川裕人
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2013/04/10
- メディア: 単行本
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- ストーリー :☆☆☆
- アート :☆☆☆★
- 映画『アイアンマン3』の原作度:☆☆
ライターはウオーレン・エリス。アートはアディ・グラノフ。アディ・グラノフは最近日本で開催されたアメコミイベントにも来日してました。この人のエクストリミスアーマーが映画『アイアンマン』のスーツの元デザインになっています。
映画『アイアンマン3』の元ネタ具合はエクストリミスとアーマーくらいで他はあまり関係無いです。映画シリーズ全体としてはトニーが西海岸的な人になってたことでしょうか(それでも出身校はカルテクではなくて、MITでしたが)。後、アディ・グラノフ、絵はうまいんですが、イラスト寄りでアメコミとはいえコミックにはあまり向いてない気がしました。
JLA:バベルの塔
- 作者: マーク・ウェイド,ハワード・ポーター,高木亮
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2013/04/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- ストーリー :☆☆☆
- アート :☆☆
- バットマンを敵にまわしてはいけない度:☆☆☆☆☆
『JLA: Tower of Babel』他3編。他3編は「こういう話もあるんだな」くらいで全体的に下げ調子な感じがしました。『JLA: Tower of Babel』のライターはマーク・ウェイド。原書だとここのところデアデビルを手がけていて毎回賞の候補に挙がっています。アートはハワード・ポーター。正直あまり好きではないです。
話は裏表紙を見ての想像の通りです。本作を原作としてアニメ『Justice League: Doom』が作られ、そちらではラーズ・アル・グールではなく、ヴァンダル・サベッジが黒幕だったり、DC New52を反映してメンバーがフラッシュはバリー・アレン、グリーンランタンはハル・ジョーダン、アクアマンの代わりにサイボーグになっています。
連載作とそれを元にまとめた作品を比較するのも良くはないですが、アニメの方がキャラ数も筋も整理されていて見やすかったです。BDが発売されているので日本語情報がない以外はよいかと思います。ワーナー/DCラインはアニメだといい出来なんですけどね……。
JLA:逆転世界
- 作者: グラント・モリソン,フランク・クワイトリー,高木亮
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2013/04/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- ストーリー :☆☆☆
- アート :☆☆☆
- 知っている人向け :☆☆☆☆
ライターはグラント・モリソン。アーティストはフランク・クワイトリー。同コンビの作品は翻訳だと『WE:3』が出ていますが、個人的には00年代の『New X-Men』でしょうか。学園で先生と生徒という関係ができたり、マグニートがアレになったり、ジーンが死んだりはこのシリーズだったと思います。
原題は『JLA: Earth2』ですが、邦題は端的に『JLA:逆転世界』とネタをばらしています。バラしたところでクライムシンジケートを始めとした旧アース3の話を知らなければどうということもないのですが。この辺の入り組んだ話は解説でカバーされていますが、モリソンの話は昔のエピソードをシナリオ、設定ともに再構成しているものが多いので、単独で完結していても他の人に勧めにくいです。クワイトリーの絵も女性がゴリラ顔だし、慣れてない人には勧めづらいかなぁ。
また、本作を原作としてアニメ『Justice League: Crisis on Two Earths』が作られました。DVDのUK版を探す必要があるのと、日本語情報がほぼないのが難ありですが、キャラを減らしてアクションパート多めで絵も見やすくなっているのでこちらの方がオススメです。