フラッシュポイント:プロジェクト・スーパーマン
ヨーロッパ中に広がるワンダーウーマンとアクアマンの戦争を止めるために、フラッシュはこの世界にもいるはずのスーパーマンを探す。サイボーグの協力もあってスーパーマンの所在が判明するが、スモールヴィルのケント夫妻に拾われるはずだったスーパーマンは軍に拾われ、実験動物として基地内に監禁されていた。元の世界のたくましい肉体は見る影もなく、痩せこけていた。フラッシュ、バットマン、サイボーグの協力で基地から脱出すると、スーパーマンはどこかへ飛んでいってしまった。
というのが『Flashpoint』中での話で、プロジェクト・スーパーマンはその後の話。スーパーマンはロイスがいるイギリス(フラッシュポイントの世界ではロイスはイギリスでアマゾン軍の取材をしている)に。ドゥームズデイの能力を移植した軍の超人がスーパーマンを追ってきて、イギリスで戦闘を繰り広げるというお話。
『ジャスティス・リーグ』では虫の居所も悪かったのか、好戦的に見えたスーパーマンですが(『アクション・コミックス』だとそうでもなさそうなんですが)、ケント夫妻に育てられなくても優しい心を持ちあわせて成長していました。スーパーマンに元々善性が宿っているのもあるのかもしれませんが、この点は意見が分かれそうです。
叩きのめされながらどうにか勝ちをもぎ取りますが、その過程でロイスが死んでしまい、物語は幕を閉じます。『フラッシュポイント』らしき逆転があるストーリーでした(過去のスーパーマンがやられた話だとロイスが見届けていた)。
フラッシュポイントの関連誌はバットマンに続き、2つ目ですが、他のものも読んでみたくなる出来でした。
- 作者: Geoff Johns,Andy Kubert
- 出版社/メーカー: DC Comics
- 発売日: 2011/11/01
- メディア: ハードカバー
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はハードカバーが11月には発売になります。私は電子書籍で買っているのでおそらく買いませんが、元の話を知っているとよくできた改変設定だなと感心します。マニア的な楽しみ方で、これまでの話を知らない人には多少厳しいところもあるかもしれませんが、私が読んだ範囲ではできが良いのでお勧めです。最終巻早く読まないと……。