∀ddict

I'm a Japanese otaku. I like Manga, Anime, Games and Comics.

The Amazing Spider-Man Free Comic Book Day

スパイダーマンからの近況報告。最近のスパイダーマンはこれまでになく好調だった。ホライゾンラボで高収入の研究者として働き、スパイダーマンやアベンジャーズとして過ごせる時間もある。スパイダーセンスがなくなった代わりに発明品を作ったり。


2代目マダム・ウェブとなったジュリア・カーペンターによるスパイダーマンのオリジン紹介。誕生。おじ夫婦に育てられたこと。科学展示場でクモに噛まれてスパイダーパワーを手に入れたこと。ピーターはその力を自分のためだけに使ったこと(テレビカメラも描かれている)。そして、ピータが逃がした強盗がおじを殺したおじの死。ピーターは「大いなる力には大いなる責任が伴う」ことを身を持って知る。

そして、マダム・ウェブは続ける

「でも、もしスパイダーマンの力が大いなる力ではなくなるときが来たとしたら?」


現在。5番通り。世界で最も高価な商品が揃う通り。メイおばさんの誕生日プレゼントを買いに来たスパイダーマンがスパイダーウーマンに襲われていた。スパイダーウーマンのヴェノム・ブラストを受けながらいつものように軽口を叩くスパイダーマン。スパイダーウーマンは

「それいつも言ってる冗談よね。それ大っきらい」

スパイダーマンを殴り飛ばす。二人の戦いを脇から見ているのは二千ドルのアルマーニのスーツを着たヴィラン、マンドリル。彼はフェロモンであらゆる女性を操ることができる能力の持ち主だった。今も何人もの女性(スパイダーマン曰くスーパーモデルらしい)を取り巻きに連れている。

スパイダーウーマンがフェロモンで男を言いなりにさせることができる能力を持っているせいで、マンドリルのフェロモンの影響を受けやすいと考察するスパイダーマン。攻撃の手を緩めるように言うが側頭部にチョップをくらうスパイダーマン

「いたっ!やめてよ!頭は帽子かぶるのに必要なんだよ!」


スパイダーマンとスパイダーウーマンの戦いをビルの上から見ているマダム・ウェブとチャウ・シンチーチャウ・シンチーは友達のスパイダーマンを助けるために戦いに割り込もうとするが、マダム・ウェブに止められる。何のために呼ばれたのかと言うチャウ・シンチー。マダム・ウェブはスパイダーマンとスパイダーウーマンの争いはスパイダーマンだけで解決するべきだといい、チャウ・シンチーに二人の格闘術の腕前の見立てをさせる。

スパイダーウーマンはハイドラとシールドの軍事訓練を受けているだけあって型がしっかりしているが、スパイダーマンはまだまだ学ぶべきことが多い。チャウ・シンチーはそう答える。マダム・ウェブは言う、スパイダーマンは長年スパイダーセンスに頼ってきたが、スパイダーセンスは失われた。今再び戦うためには戦士として鍛えなおさなければいけないのだと。チャウ・シンチーはマダム・ウェブに呼ばれた理由を理解した。


クモの糸でひるませ、一発反撃を決めるスパイダーマンだったがスパイダーウーマンに殴り飛ばされる。マンドリルには近づけない、スパイダーウーマンをノックアウトすることもできない。どうすればいいのか。あることを思いついたスパイダーマン。女性向け高級ブランド店に飛び込む。スパイダーウーマンもショーウィンドウをぶち破って店に突入します。

店の中であるものを探しながら動きまわるスパイダーマン。お目当てのものを見つけて気を取られているところを背後からスパイダーウーマンに殴りかかられ、香水の棚に叩きこまれる。スパイダーセンスがあれば後ろから殴られたりもしないのにと愚痴るスパイダーマン。スパイダーウーマンは倒れているスパイダーマンの胸ぐらをつかんで持ち上げる。とどめの時間だったが、スパイダーマンにかかった香水の匂いでマンドリルのフェロモンから解放されて正気に戻るスパイダーウーマン。


マンドリルはスーパーモデルを連れて退却中。そこに変な匂いのする二人組がマンドリルの背中をつつく。スパイダーマンとスパイダーウーマン。二人でマンドリルをぶちのめす。


その後、警察が来てマンドリルが連行される。警察がスパイダーマンを逮捕すべきかどうか話している。

「どうするの?」

と聞くスパイダーウーマンに

「そうだねぇ。彼らは知らないかもしれないけど僕はアベンジャーズの一員なんだ!」

とわざとらしく叫ぶスパイダーマン。それを聞いて引き下がることを決める警官たち。今度は二人が壊したブランド店の警備員が店長を連れて損害賠償の話を始める。スパイダーマン

「そうだなー。トニー・スタークに請求書送っといてよ」

と答える。

「そんなことできるの?」

と笑うスパイダーウーマン。スパイダーマン

「僕はアベンジャーズだから!」

と言う。スパイダーウーマンと別れ、屋台のおじさんにホットドックを頼むスパイダーマン。おじさんに

「5ドル」

と言われて咳払いをして

「僕はアベンジャーズなんだよ!」

と言うスパイダーマン

「だから?」

とアヴェンジャーズの威光も屋台のおじさんには通じず。あてが外れたスパイダーマンチャウ・シンチーが声をかけてマダム・ウェブが言ったようにスパイダーマンにカンフーを教えることに。


チャウ・シンチーにカンフーを教わるスパイダーマン。目的はスパイダーマンの能力に合わせた型を作りあげること。

そしてニューヨークで起こっている出来事から今後を察知するマダム・ウェブ。

普通の男性が市民マラソンで1時間半の世界新記録を樹立したり、交通事故にあった車の中から子供と助けるために母親が車のドアをこじ開けたり、建設現場で命綱が切れた人が自分の手から出た糸で助かったり。

「日に日にスパイダーマンと同じ能力者が増えている。スパイダーマンはその力でいろいろ成し遂げてきた。けれどこれからはどうか分からない。ニューヨーク中にスパイダーマンがいることになるのだから」

マダム・ウェブの独白で物語は幕を閉じる。




5月の第1週の土日に配布されたThe Amazing Spider-Man(ASM): Free Comic Book Day(FCBD)でした。記憶が正しければこの号電子書籍では出ていないので店頭配布のみだったと思います。Spider-Island: Daily Bugleの方は電子書籍でも配布がありましたが。

FCBDの作品なので1話完結のサブストーリーなのですが、ASM #666でスパイダーマンがシングと一緒にアヴェンジャーズの集まりに行ったときにスパイダーウーマンとチラッとこの話してますし、チャウ・シンチーにカンフー習うことになったきっかけの話が他にないので割と本編との絡みが強めな気がします(後、ASM #667の冒頭に使い回しのコマあったり)。「本編定期購読している人はもらってるだろうし問題ないでしょ」という感じでしょうか。

とにかくHumberto Ramosの描くスパイダーウーマンがフェティッシュでエロい。それだけでも持ってる価値があると思います(もっとも既に非売品ですが)。

ピーターも嬉しくて調子にのっちゃったところはありますが、アベンジャーズに加入しててよかった感じ。給料もらえないけど、こういうときにネームバリューが役に立ちますね。昔なら高級ブランド店の弁償とか大変でしたが、今はお財布のトニーさんがいるからね!(いやまあ、前に比べるとお金ないんですけどね社長)。

本編以外ではASM #666のペンシラーによるSpider-Island編の予告2ページと、クロスオーバーイベントFear Itselfの一部の掲載がありました。Fear Itselfはあまり興味がわかなくて結局買ってないので今どうなってるんでしょうか。