かんなぎ
1, 2話とナギについての話だったので、今回は仁の話。話の中で登場人物が「運動部で新人たちに良くやる儀式」と解説していたように、美術部1年生の入部の儀式であるとともに、ナギの学校に通うための儀式(制服着るとか)のお話。こちらの儀式は無事終了したものの、ケガレを払うというナギの本来の儀式には失敗し、自分よりうまくやっている妹のざんげが登場して終わるという話の運び。ナギは仁が作った木造を寄り代にしているという不完全さに対し、ざんげの方は自分でケガレを払えることからより完全な状態なのでしょうね。
なかなかまとめられるだけの時間が取れないので箇条書きですが、全般的に出来がいいと思います。物語・キャラクターの配置辺りで思ったことを挙げてみると
- 両親が不在の仁のところに木を寄り代にナギが現れる
- 家族と暮らしていないという欠如を抱えた仁のところに、一緒の家に住む存在が現れる
- 彼女は仁が作った木像を寄り代にした神様
- 仁は1, 2話の時点ではナギというキャラクターを客観視するための視点
- 3話ではその仁を外から見るために美術部の先輩が出てくる
- ナギのケガレを払うためには仁の手助けが必要
- ナギが現世に出てきたのはケガレを払うため
- ナギは木像を寄り代にした不完全な状態のために自身の力でケガレに触れることができない
- 仁はケガレに触れることができるため、ナギとコンビを組むことになる
- 後々この関係は変化していくのかもしれないけれど、現時点ではナギがつぐみの家で話したようにケガレを払うためのパートナー
- つぐみは世話焼き幼馴染で(おそらく)料理は玉子焼きくらいしかできない、太ったなどという庶民的なポジション。
- ナギ=神(といっても多分に俗っぽいが)に対するつぐみ=俗=庶民という対比
- 仁とナギの同棲を客観視しつつも、肝心な部分は漫画的な納得の方法で有耶無耶に
- 美術部の面子
- 大鉄は仁の美術という面での超えるべき壁。体格も大柄と小柄、美術の才能を認められているものとそうでないものとの対比
- 秋葉君はトリックスター。多分これからも性格いじられまくって、要所要所でギャグ要因として活躍するはず
- メガネの人は他人は客観視できるけど自分のことは客観視して痛くなってるということに気が付いてないタイプ
- 部長と先生のキャラは良く分からない
- ざんげはナギの妹であり、ナギの裏面的存在
- ナギは仁の力を借りないとケガレを祓えないが、さんげは自力でできる
- ナギは神道モチーフでざんげは名前からしてキリスト教
- ナギはわがままで裏表なさそうだが、ざんげはおとなし気で腹黒そう
とかとか。