「カンブリア宮殿」
村上隆が出てた。そこまで目新しい話は無く「芸術家が商売して何が悪い」という主張。
どうして村上隆は国際的に成功したのか? それはだいいちにその作品がすばらしいからであって、ビジネス感覚に優れマーケティングに長けていたからではない。ただし村上氏は、あらゆるものを支える「経済」の影響に敏感で、かつ「市場」の歴史と内実と恣意性にも注意を払っている。どんな形であれ、芸術家や文学者は経済に敏感でなければならない。経済に敏感という意味は、お金持ちになるというのとは違う。マーケットに対してはクールに、作品に対してはマニアックに、という態度がもっとも経済合理的だと知っているという意味である。
その「すばらしい作品」はどこから「引用」したんだっけ?とナルミヤのDoB君訴訟以来特に思う次第です。DoB君はネズミーマウス+ドラえもんじゃないですか。あれがアートであればある程度の「引用」は許されるのでしょうが(ウォーホールだってそうだし)それをオリジナルだと主張して他人から金を取るというのは元がパロディ的なものなのにいいのかなと。
こちらの声が届かないと分かっていても時々文句を言っておかないと、そのうち向こうが「正しい」ことになってそうな気がするのであえて言っておく。本当は英語で書いて世界中に発表するといいんだろうけど。せっかくインターネットでつながってるんだし。
追記
いつのころから新発売3で言及あったように上のは東浩紀が
「kajougenron : hiroki azuma blog: 村上隆と知的財産権」
(http://www.hirokiazuma.com/archives/000214.html)
で言ってることです。私のエントリはいつのころから新発売3で言及されている以上のなにものでもないのですが、このエントリに言及してないことに関しては私の落ち度です。スイマセン。
ついでに当時のナルミヤ関連で読んだ話を上げておくとこの辺り。
「ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記 - 村上隆のDOBのモデルってミッキーマウスじゃないの?」
(http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20060425)
自エントリだとこの辺り
DOB君と書かれていてぱっと思い出せなかったのだけれど、Googleでイメージ検索をしたらあのネズミーマウスにシルエットがそっくりのやつだった。最初に見たときはネズミー著作権都市伝説が万延していたころだったので、何かの冗談かと思ったなぁ。