∀ddict

I'm a Japanese otaku. I like Manga, Anime, Games and Comics.

『ルパン三世』1stシーズン

3話「さらば愛しき魔女」

この回は前半のルパンがずいぶん今のルパン風だった感じがした。最後に不二子が「やっぱり乗っちゃった」という辺りとかが特に。

今回のタイトルである「第三の太陽」と呼ばれる花無しに生きていけない女、リンダ。髪型や服装の感じからヒッピー、花、ドラックと連想はきく。燃えさかる花畑に散っていくリンダの演出も見事なら。ルパンが

「花だ、花が散ってる」

と言うのも一味違う。次回予告が全裸のルパンがとうとうと語りかけるというのもなかなかできたもんじゃないなぁ。

4話「脱獄のチャンスは一度」

OPにモノロークをかぶせて登場人物紹介があるんですが、最後のカットのルパンが赤ジャケットなのはなぜでしょう。後、次の話で初登場の五右衛門の解説が付いてるのもなぜでしょうね。細かいところでは予告に使われていたギロチンのカットが本編で使われてませんでした。

3話とは打って変わってルパンの脱走に「男の美学/プライド」が謳われているのが一番の見せ所。「あれが実弾だったら俺は殺されていた」*1と自分が屈辱を受けたことを語り、その復讐のために一番屈辱的な方法で脱走するというルパン。

プライドとは庵野監督の言葉を借りれば「プライドとは観念の世界にしか存在しない男のすべて」である。プライドを大安売りして生きる我々とは違って、傷つけられたプライドを保つために刑務所に一年間収容されることをよしとするルパンのかっこよさときたら!こういったルパンだからこそ

男には自分の世界がある 例えるなら空を翔る一筋の流れ星
(「ルパン三世のテーマ」より)

といった、現在まで使われているテーマの歌詞が似合うわけですよ!*2

最後に吹き飛ばされたお宝を見てタバコに火をつけ、大笑いする男二人のやり取りも粋。「まるで警部(銭形)はルパンが脱走することを願っているようですな」と本心を言い当てられた銭形、ルパンが死んでしまったと思ってワルサーP38を海に投げ捨てる不二子の描写といい、いいですね。

*1:某アニメの主人……公も「これがビームだったら俺は死んでたって言いたいのか!アンタは!」と言ってましたね。

*2:現在歌詞なしなのはそういった美学が薄れているからじゃないかなぁ。無論、金曜21時にあの歌詞を流していいのかという問題もあるのかもしれませんが。