∀ddict

I'm a Japanese otaku. I like Manga, Anime, Games and Comics.

『機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディションIII 〜運命の業火〜』

アニメ感想

本放送開始から1年経過してスペシャルエディションIII。以降あらすじとコメント。本編まんまのところで特に言うことが無ければコメントなしで。

あらすじ

シンとレイが拘束、鉄格子越しにアスランと会話

シンがステラを守りたいという理由は描写されているのだけど、アスランよりステラを兵器として扱ってきた敵の方を信頼しているように聞こえる発言のせいでシンのキャラがつかみにくくなっている。シンとアスランの関係は敵の方が信頼できるという関係なのか。

それならアスランが脱走したときにシンが狼狽する必要は無いわけで……。二次創作では結構見る設定だけど、シンは表面上憎まれ口叩いているけれどアスランに一目置いているという理解じゃダメなのだろうか。

シンとレイが無罪放免

本放送時も不自然だったここの話。釈放された理由が議長の思惑とか主人公特権とかあるわけですけど、ここはベルリン戦までの間隔が詰まっているので無理矢理感が否めない。スペシャルエディションだと間が更に詰まってるのできつく感じるなぁ。

結果的にシンがステラを解放しようとしまいとデストロイはベルリンに向かったはずで*1大局には影響ないが、敵軍の捕虜を無断で戦艦に連れ込んだり連れ出したりの懲罰は無いのか。シンを増長させてアスラン脱走（もしくはアスラン再登場）で落とそうという流れなんだろうけどここはあまりうまくないと思う。

ベルリン戦

戦闘参加の時間修正なんかは良かった。本放送では割合ごちゃごちゃしている印象があったけれど、ずいぶんすっきりしたと思う。

スティングが「モビルスーツの性能が〜」と言うけれどC.E.は「ごく一部のエースに与えられたスーパーMSが戦局を左右する世界」なのでまったくかっこいい台詞に聞こえないから不思議だ。実際、ストーリー上でなにか目的が無い限り顔つきが撃墜されないのは仕方ないにしても負傷でさえしない世界だしなぁ（cf.「Final Plus」の最後の全員集合の図）

ミネルバ対アークエンジェル〜アスラン脱走

アスランが有力な物証も無くキラとアークエンジェルが敵ではないと言い張るのはどう考えても有効な方法ではない。そんなこと言うからデュランダルのお目付け役のレイに睨まれてしまうわけで……。デュランダルが後に発表するデスティニープランも劇中で詳細が明かされないので、この伏線回収のためにもアスランが情報を握ってそれがバレて脱走といったもうワンステップ踏んで欲しかった。情報収集が目的ならメイリンと行動を共にする伏線も張れるわけだしもう一ひねりといったところ。アスラン脱走のときのメイリンの芝居は割と気に入ってますけどね。

シンの悪夢

カオスな状態がそのまま出ているのでこれはこれでいいと思う。内容はもう少しストレートにしてもいいんじゃ無いだろうか。このカットは本放送時に欲しかったなぁ。ロゴスを討とうとして守ろうとしていたステラを殺してしまい、仲間を守ろうとしてアスランとメイリンを撃墜してしまう。何かを敵としてラベリングし、それを討つことでは何も終わらないとシンも自覚的であるという部分はもっと前面に出して欲しかった。この行があれば、最終決戦でのアスランとの問答もより有効になってくると思う。

オーブ戦〜ラスト

終盤余裕が無かったのか色々粗が目立つ。

  • ウズミも結局は力が必要だという主張。前作と主張が矛盾してないか？
  • アカツキの製作時期や使用技術にかなり無理がある
  • ユウナを「逮捕・拘束」といってもいきなり殴るのはどうなの？

などなど、ストライクフリーダム受領辺りからすっかりキラが主人公になってるわけですが（今回はオーブ戦でのストライクフリーダム登場で『ヴェステージ』かかってました）スペシャルエディションはアスラン視点ということでスタッフロールがアスラントップ。アスラン視点と謳っていたのでシンの補強カットは無いのかと思っていただけにちょっと嬉しかった。

余談

1/100 セイバーが確かに最新ガンプラなんですが、最初の回想でバラバラにされて以降まったく出てこないモビルスーツをプレゼントするというのはタイアップがうまくいってませんね。せめてインフィニットジャスティスだったら良かったのに（発売済み）。次のスペシャルエディションのプレゼントはMG ストライクフリーダムかな。

*1:ネオは適正が低いようなことを言っていたけれど、スティングもデストロイに乗れる