邦訳アメコミアドベントカレンダー2012 15日目 『スパイダーマン:ワン・モア・デイ』
スパイダーマン:ワン・モア・デイ (ShoPro Books)
- 作者: J・マイケル・ストラジンスキー,ジョー・カザーダ,高木亮
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2012/07/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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『シビル・ウォー』の1号で
スパイダーマン「そいつはともかくさ、アンクル・サムの家来になるくらいなら、タイツを拭って人間が大勢いると思うけど」
ブラックキャット「スパイダーマン!」
インビジブルウーマン「正体を明かしたくないって事?私達ファンタスティック・フォーは初めから本名を公表してきたけれど、不都合は一度もなかったわよ」
スパイダーマン「あっそ。疲れて家に帰ったら、自分の女房がタコ足に串刺しにされてたりなんて事になってからじゃ遅いんだけど」
- 作者: マーク・ミラー,スティーブ・マクニーブン,石川裕人,御代しおり
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2011/09/28
- メディア: 単行本
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と言っていたスパイダーマンの予想が現実になってしまった話。『シビル・ウォー』で正体を公表したスパイダーマン、彼に刑務所送りにされたヴィランがスナイパーを使ってスパイダーマンを狙う。安モーテルを転々とするパーカー一家。しかし、ついにメイおばさんが凶弾に倒れてしまう。今やみなに正体を知られ、超人登録法に合意しない犯罪者、ピーター・パーカー=スパイダーマンは明日を切り開くためにある賭けに出るのだった(表紙のスイング絵)。
リアルタイムでメインライターのトランジンスキーの降板と「スパイダーマンが悪魔と取引した」あたりは日本語圏でも多少話題になった記憶があります。悪魔と取引したという方法の賛否はあるにせよ
- スパイダーマンの正体が公開されてない状態に戻す
- ピーターとMJの結婚をなかったことにする
- ハリー・オズボーンを復活させる
- 新しい展開のためのキャラクターを登場させる
という目的のために大胆に「なかったこと」にしました。日本でも現在続編の『ブラン・ニュー・デイ』がvol.3まで発売されることが確定しており、映画『アメイジング・スパイダーマン2』もあることですし『ワン・モア・デイ』で変わってしまった世界を描いた『ワン・モーメント・イン・タイム(#638〜641)』(One Moment In Time→OMIT→省略された話)まで邦訳が続いてくれるでしょうか。