邦訳アメリカン・スーパーヒーロー・コミックスアドベントカレンダー2013 18日目 - 9月その1
シークレット・インベージョン
- 作者: ブライアン・マイケル・ベンディス(著),レイニル・ユー,石川裕人,今井亮一
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2013/09/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- ストーリー :☆☆☆☆
- アート :☆☆☆☆
- これまで追ってきた人へのご褒美度:☆☆☆☆
ライターはブライアン・マイケル・ベンディス。アートはレイニル・ユー。『ニュー・アベンジャーズ:ブレイクアウト』以来張られ続けていた伏線が一段階消化。ニュー・アベンジャーズ結成時に人気キャラのスパイダーマンやウルヴァリンはともかく、なぜ初代スパイダーウーマンが選ばれたのか。
そのニューアベンジャーズも『シビル・ウォー』で2つに別れ、イニシアチブは50の州全てにヒーローチームを配置するためにヴィランの条件付き釈放を許してしまう。そしてノーマン・オズボーンも釈放され、カメラの眼前で手柄を立てられてしまう。最期にアイアンマンがSHIELD長官の座を追われることになる話が挙がっていますが、以降闇の統治(Dark Reign)が始まります。
伝説がひとつ終りを迎えて、新しいチームが出来、独裁国家に潜入した記憶を消され、ひとつのテロ行為でコミュニティを2つに割ることになり、漁夫の利を得た連中が悪の統治を始めるというのはある時期のアメリカの姿の例えかもしれませんね。『スパイダーマン:アメリカン・サン』でもウルヴァリンが「ブッシュを追い出すのに8年かかった」って言ってましたし(時系列的には『エレクション・デイ』時期のカバーにオバマ大統領がいるように、大統領選挙後)。
話の面では数年に渡り伏線を張って回収できた(そしてもう一段ある)ことがすごいですし、絵の面ではニュー・アベンジャーズ、マイティー・アベンジャーズ、そして過去のコスチュームを着た謎のアベンジャーズの混戦で人数、大ゴマ、見開きが多く労作だったと思います。
バットマン:ハッシュ 完全版
- 作者: ジェフ・ローブ,ジム・リー,中沢俊介
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2013/09/28
- メディア: 単行本
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- ストーリー :☆☆☆☆
- アート :☆☆☆☆
- バットマンの基本要素解説度(ただしリランチ前):☆☆☆☆
ライターは。アートはジム・リー。以前JIVEから全2巻で発刊されたものを1冊にまとめなおしたもの。このとき発刊されていた『スーパーマン:フォー・トゥモロー』と共にその時点での状況整理といった感じのエピソード。
それぞれ相性があるから弱点補いあう形でチーム組むの重要ですね。