∀ddict

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大河ドラマ『鎌倉殿の13人』とやる夫スレ『やる夫が鎌倉幕府の成立を見るそうです』その2

大河ドラマ『鎌倉殿の13人』

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が第9回「決戦前夜」でやる夫スレ『やる夫が鎌倉幕府の成立を見るそうです』第四幕「御始末事」冒頭の義経との会合まで進みました。

この間の大きなイベントと言えば

です。

概ね両者同じように(歴史なんだからそうなんですが)進むのですが

  • 大河側のみのエピソード
    • 頼朝と別れた後の八重
    • 亀(の前)の登場
  • やる夫スレのみのエピソード
    • 頼朝の父・義朝のエピソード+義朝の盟者だった武士団の参集
    • 北関東の情勢
    • 頼朝以外の全国での反・平家の挙兵など平家追討軍側の事情
      • 義朝配下だった斉藤実盛の語る坂東武

と、それぞれにしかないエピソードがありました。媒体が違うので話の転換や背景解説のしやすさと、メインにフォーカスしている対象の違いですね。

特に大河側は十三人の合議制に参加していない人物や承久の乱あたりまでの鎌倉付近での出来事の主要人物にならない人たちは出てこないようですね。出たら出たで人数が多すぎてよく分からないことになってしまいそうですが。


まずは大河側ですが、八重の話があります。八重の話はやる夫スレでものちに触れられる箇所があるのですが、その程度の扱いでした。私も『鎌倉殿と執権北条氏』

を読むまでそんな認識だったのですが、上記を読んで今回のドラマで描かれる理由は分かりました。ここは今後の展開のネタバレかつ、そこまで有名な話でもないと思うので詳しくは避けます。

次に亀の話。これも後々大河でも描かれると思うのですが『吾妻鏡』にエピソードがある人です。こんなに早く出てくるとは思いませんでした。


書き物なのでやる夫スレのみの解説やエピソードがどうしても多くなるのですが、まずは特に上総介広常参加後の武士団の参集について。時期が前後している人もいるかもですが千葉を出て鎌倉までの間には東京があるわけで、当然その地域の人も参加した(しないと討伐された)のですが、そこの話は特にありませんでした。豊島氏、葛西氏、足立氏と今も東京の地名の人たちも参画していれば当時の海岸側の呼び名の江戸氏もいます。足立氏は足立遠元が13人のうちの1人なのですが、後の有名なエピソードのあたりを契機に登場するんでしょうか。

畠山重忠が出戻ってきましたが、畠山氏は秩父党の庶流で、秩父党惣領の河越重頼(父親までは秩父を名乗ってたはず)も来てるはずです。もっとも、私がこの人で知っていることと言うと比企尼の娘婿(比企能員と違って入婿ではない)ということと、源義経の舅(娘の郷御前が義経と婚姻)ということくらいですが。

後、13人に含まれないかつ、幕府成立後も半ば独立勢力だった小山氏も出てきてませんね。頼朝の乳母の一人の寒河尼の嫁ぎ先であり、実家の宇都宮氏系を引き入れるための重要な人脈ですし、結城朝光の実家でもあるのですが。

次に北関東の情勢。第9回の最後に上総介広常の口から佐竹氏(戦国時代まで常陸にいて江戸時代に秋田に転封になった佐竹氏です)の話が出てきましたが、他はほぼ話に上がっていません。小山氏、新田氏他大きな勢力がいるにはいるんですけどね。足利氏も出てきていないので、『吾妻鏡』にエピソードがあるタイミングで出てくるのかもしれません。

また、頼朝以外の反・平家の挙兵についてもご近所の武田氏くらいしか話がありませんが、この時期各地で反乱が起きています。アニメ『平家物語』でも平重衡の南都鎮圧をはじめとして近畿・西日本でも反乱が発生しています。平維盛を総大将とする東海道の追討軍も、武田義信が話していた駿河目代の橘遠茂との合流を前提にしていたりで目算が狂ってますし。また、追討軍の大将周りがうろたえていたのは平維盛が斉藤実盛に坂東武者とはどういうものかという問いへの答えを聞いたのにもあるという話になってます。これもアニメ『平家物語』にありましたので、内容はそれを見るのがいいと思います。要するに「めっちゃ怖い」って言ってました。

飢饉の時に反乱が一斉に発生するし、実権を握っている平清盛は京都では無く福原(神戸)にいて情報伝達もうまくいっていませんし、時制が反・平家に味方しているという状態です。とはいえ、飢饉の問題は反乱方にも等しく影響するので、特に京都周りの食糧事情の判断で各陣営の明暗が分かれるところもあったのでしょう。


ドラマのペースからして月1くらいで更新するのがいいかなと思ったので次回は4月上旬に更新しようかと思います。