Netflix『ローマ皇帝 血塗られた統治』S1
評価
- 3/5点 (まあ普通かしら)
概要
『ローマ帝国 血塗られた統治』はNetflixオリジナルのドラマで、シーズン1は全6話。
後に「五賢帝」と呼ばれる皇帝が輩出されたネルウァ=アントニヌス朝の最後の皇帝にして、最悪のローマ皇帝の一人に数えられるコモンドゥスの話。この時期には珍しい親子によるローマ帝国の継承(他の皇帝は諸事情で子供がいなかったので、親類が継承していた)で、父親は「哲人皇帝」ことマルクス・アウレリウス・アントニヌス。
ローマ史に詳しくない人でもラッセル・クロウ主演の映画『グラディエーター』
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の皇帝だと言えば分かる人もいるのではないでしょうか。
父親の時代からゲルマニアなどの戦線拡大に伴ってずっと戦争をしていた時代に生まれ、父や本人もあまり戦争が好きではないのに父親が戦争で死んで、後ろ盾も弱い状態での即位となり、後に「暴君」と呼ばれるまでに至る変容が描かれていく。
印象に残っているところ
時代背景があまり分かっておらずで現代的な捉え方でモノを言いいますが、父親から継承者に指名されているものの、成長半ばで後ろ盾である父を亡くし、本人もあまり乗り気ではない。加えて身内(実姉など)も虎視眈々と皇帝の座を狙っており、元老院とも折り合えず、折からの戦争による食糧不足や兵役による不満などかなり悪い状況があったのも確かだなとは思いました。
で、大体こういうときに暴君・暗君と言われる人たちは職務放棄して自分の趣味を大体的にやってしまうもので、コモンドゥスも奴隷の職業だった剣闘士として戦います。この辺のエピソードから映画『グラディエイター』が生まれたんでしょうね。そりゃ周りも「こらあかんわ」ってなるでしょう。話は暗殺されて終わり。