∀ddict

I'm a Japanese otaku. I like Manga, Anime, Games and Comics.

2014年に映画館で見た映画

割りと頑張って書いたのが消えたので簡単に。

REDリターンズ

高齢版『エクスペンタブルズ』。新キャラとしてイ・ビョンホンアンソニー・ホプキンスが登場。イ・ビョンホンも40半ばにして若造扱いだが、相手がアンソニー・ホプキンス(76)では仕方がない。完全に『羊たちの沈黙』シリーズからの刷り込みだと思うが、アンソニー・ホプキンスがインテリジェントなサイコをやってると他の人が勝てるのが物語補正な感じが。

前作より予算も規模もスケールアップした割には面白さは上がらなかったかなというところ。後、あまり今作のフランク・モーゼス好きになれなかったのもあるかな。

モーレツ宇宙海賊 ABYSS OF HYPERSPACE -亜空の深淵-

TV版SPという感じではありましたが、各キャラのその後が描かれていてよい後日談/ボーナスステージだったと思います。

マイティー・ソー/ダーク・ワールド

すっかりマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に染まった「俺様神様マイティー・ソー」。『アベンジャーズ』で一躍人気ものになったロキと兄上と仲間たち(といっても今回はウォーリアーズ・フォーは置いてきぼりだけど。特に浅野忠信)のお話。ナタリー・ポートマンとカット・デニングスが相変わらず美人だった。

MCUらしく、最終決戦で吹き飛ばされたソーが地下鉄で戻ってきたり(ムジョルニアが戻ってなかったので空飛べない)、ワープし続ける主を追いかけて宇宙を右往左往するムジョルニアなど全体的にコメディタッチに。セルヴィグ博士も良いキャラだった。

ただ、人智が超越者を倒すのが物語の常とはいえ、この規模だと無理があると思わなくもありませんでした。

アナと雪の女王

前年アメリカでネット映画評論動画で「もう『Let it go』聞きたくない」と言うほどバカ受けしたディズニー映画が日本上陸。詳細は略すとしてシーンシーンの盛り上がりの爆発力はすごいけど前提と間が……という感じでした。

年末にやっていた特番でもストーリー時系列で作ってないようでしたし、その後に全体修正するスケジュールないんでしょうね。『COURRiER Japon』特別号でもピクサーの会議の方法が取り上げられていたと思いますが、必ずしも合議制でストーリー決めていくのがよいわけではない気もしました。

LEGO(R)ムービー

最近のお笑いネタをこれでもかとばかりに詰め込んだ予告編を見て「字幕で見よう」と心に決めて全国レベルで字幕が数館しかやってないのに戦慄した映画。結局、予告編だけのネタで、実際の吹き替え版は普通だったようですが。

オチ的に1回目が一番いいと思うのでオールタイム・ベスト的なものに入りにくいと思いますが、昔々レゴで遊んだ人には分かるあるあるネタが多くて楽しめるかと思います(古いミニフィグのプリントが削れたり、ヘルメットのバイザーがなくなっていたり、顎の部分が割れていたり)。

アクト・オブ・キリング

インドネシアスカルノ(デヴィ夫人の旦那と言ったほうが通じるかも)政権崩壊後の民兵(というかゴロツキ)による虐殺の当事者監修による、一部当事者での再現劇を撮るという名目のドキュメンタリー。昔チケットのダフ屋をやって、今でも縄張りの店からミカジメ料を取っているような人々がいかにクーデターにのって虐殺を請負い、影響力を付けたかというのが本人たちから語られる。

学のあるのとないのとかいて、学がある方は割り切り(「国際法的に裁かれる立場ではないからハーグには行かない」「眠れなければ精神科行け」などと言っている)がはっきりしていた。他方で学がない方は再現劇を通して自分のことを第三者化して見ることによってかなりのダメージを受けた様子だった。登場人物の中で現在の活動から離れた者もいるようだが、現在も虐殺を行ったのが体制側である以上大変そう。

「殺しの現場は見ていない」と言って顰蹙を買っていた新聞記者、自分の新聞の売上のために主義者の殺しの場所を提供していた新聞社の社長、下衆な行為を肯定し、撮影スタッフに逐一脅しをかける政治家など、あまりよろしくない情勢の国はこんなものだろうなという感じだった。

キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー

この時点(2014年4月)でのベスト。オリジンを丹念に描きつつも、後半の活躍がモンタージュと横スクロールアクションの一直線だった前作に対し、本作は『009』などのスパイアクションの系列。ウィンター・ソルジャーをセバスチャン・スタンが演じているので正体がバレているけど、かつて巨悪を暴く方だったロバート・レッドフォードの立場が逆転しているのが時代でした。

『アベンジャーズ』でカットシーンの都合もあり、強さと役割が弱めの印象を受けた感想も見受けましたが、本作で充分に強さと役割を発揮していたように思います。

アメイジングスパイダーマン2

軽口やら消防士の帽子をかぶったり、メガフォンで的に話しかけたりと、コスチュームチェンジで目が白く大きくなったことを含め、スパイダーマンっぽい特徴は以前より大幅に上がったはずなのに盛り上がりに欠けた印象。実際、興業も想定より振るわなかったようで、年末のソニー・ピクチャーズのハッキング騒動でリブートも考えていた様子。

ヴィランがライノ、エレクトロ、グリーン・ゴブリン、ヒロインがグェンに加えてメリー・ジェーンも登場と聞いた時点で『スパイダーマン3』の詰め込みすぎ(ゴブリンJr.、サンドマン、ヴェノム)が思い浮かびました。流石に途中でメリー・ジェーンのシーンが全てカットとなりましたが、それでも本編見る限りでは要素が多かった気がしました。後、ジェームス・デハーンのグリーン・ゴブリンもうちょっとどうにかならんかったのか。最後の復帰なんかもよかったんだけどなぁ……。

X-MEN:フューチャー&パスト

ブライアン・シンガーX-MENシリーズとファースト・ジェネレーションのシリーズがクロス。ジェームズ・マカヴォイマイケル・ファスベンダーが主演、そしてパトリック・スチュワートイアン・マッケランも追加。歴代キャストも登場と、キャスト面は大盛りの上のてんこ盛り。

話はファースト・ジェネレーションシリーズの男子の交友を濃厚に描く系列。一番ヘテロっぽいウルヴァリンもプロフェッサーXには(原作でも)並々ならぬ思い入れがありますしね。話はどうあれ、最後に一同集合できてよかったと思います。ファムケ・ヤンセンは『ウルヴァリン:SAMURAI』でも出てましたが、ジェームス・マースデンが『X-MEN:ファイナルディシジョン』で爆散して依頼なので嬉しくありました。

次回は『X-MEN:アポカリプス』とのことで、コミックの『エイジ・オブ・イノセンス』のようなイベントを経てリブートですかね。

攻殻機動隊ARISE:border3

border2が思いの外「俺の見たい攻殻機動隊」だったので期待を膨らませていると、毛色が少し違って期待から外れた感じ。世界の広がりよりも奥行きを見たい感じだったので、価値観の相違だと思います。それでもborder4で配布された冊子を読むとborder3大好評だったらしいのでまあまあ。

GODZILLA(2014)

ケン・ワタナベの"Let them fight."が大体希望を表していたように思う。ゴジラ映画は『ゴジラvs.デストロイア

ゴジラvsデストロイア [DVD]

ゴジラvsデストロイア [DVD]

を最後に見ていないのでゴジラ映画のフォーマットを全く覚えていないけれど、ゴジラとムートーの戦闘シーンをもう少し明るい背景で長めに見ていたかったなと思いました。怪獣のシーンの背景が暗いのっていつ以来の伝統なんでしょうね。あまり明るいと粗が目立つのは分かりますが。

攻殻機動隊ARISE:border4

ARISEシリーズ完結。そして新劇場版公開が決定したので収益はあったようです。最終作は攻殻機動隊へ続くということもあってか、過去作品へのオマージュといったシーンが多かった気がする。

border3から方向性が自分の好みと変わったので、総合して一番好きだったのはborder2でしょうか。とはいえ攻殻機動隊といううるさ型のファンも多いであろう作品をリメイクして興業を上げた手腕は流石で、次回劇場版も楽しみにしてます。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

現代ボンクラ版『スターウォーズ』といった趣の作品。ボンクラには「ぼくのかんがえたすぺーすおぺら」と附合するものもありそうな感じ。スペースオペラということで敬遠される向きもあるかと思いましたが、アライグマの可愛さにほだされたのか、興業収入も好調。やるなジェームズ・ガン

連作につぐ連作で過去作を見ないと関連性が見いだせなくなっているマーベル・シネマティック・ユニバースから独立している作品なので勧めやすくもあります。

インタステラー

インターステラー (竹書房文庫)

インターステラー (竹書房文庫)

公開から間もないので下手なネタバレにならないように「よかった」とだけ書いておきます。細かいこと言うと色々あるんですが、『インセプション』のようなタイプがやっぱりうまいですね。

ベイマックス

The Art of ベイマックス(ジ・アート・オブ ベイマックス)

The Art of ベイマックス(ジ・アート・オブ ベイマックス)

同じく公開から間もないので(ry。ここにまでスタン爺さん出てくるとは思いませんでした(重大なネタバレ)。

様式美踏襲のための少し無理があるところがあった気がしますが、まあそれはそれで。ゴーゴーの下半身がとてもエロかったです。

映画館では見てないけれど気になったリスト

来年以降機会があったら見ようと思います。