∀ddict

I'm a Japanese otaku. I like Manga, Anime, Games and Comics.

日本でアメコミの裾野を広げるためにはどうしたらいいのか?

ここ数年アメコミの邦訳を出しているのは小学館集英社プロダクションとヴィレッジブックスの2社。近年アメコミ映画が多いせいもあってか数冊は重版*1されているようですが、小学館集英社プロダクションのTwitterアカウントにこんなTweetがありました。



実際に裾野が広がっているかどうかは定かではありませんが、とっかかりとなる口が少ない気はします。


アメコミを知る一番のきっかけは映画だと思います。近年特に映画化が多いので以前より色々なキャラクターを目にすることが多くなっているのではないでしょうか。しかし、その後のアクションにつながる導線があまりない気がします。『ウォッチメン


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のときは見に行った劇場の売店に邦訳が置いてありました。他は『スコット・ピルグリム vs. 七人の邪悪な元カレ』


スコット・ピルグリム VS ザ・ワールド

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スコット・ピルグリム&インフィニット・サッドネス

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スコット・ピルグリムVSジ・ユニバース

スコット・ピルグリムVSジ・ユニバース


くらいだった気がします。

この2つに共通するのは原作が完結していて、かつ映画の「原作」と呼べるようなものが邦訳になっていることです。『スコット・ピルグリム』は自分が見に行った劇場だけかもしれませんが、原作の邦訳の最終巻(『スコット・ピルグリム vs. 時・ユニバース』)を一般書店に先行して販売していました。ただ、この場合、やはりそこ止まりでそこから先に行くのが難しい気がします。本を買ったとして折込に書いてある既刊、近日発売予定の情報しかなく、そこから先に手を伸ばすのは難しそうです。

映画からの導線として残念だったのは『グリーン・ランタン


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です。映画の最後に『Blackest Night』だったか『Brightest Day』


Blackest Night

Blackest Night

Brightest Day Vol. 1

Brightest Day Vol. 1

Brightest Day Vol. 2

Brightest Day Vol. 2

Brightest Day Vol. 3

Brightest Day Vol. 3


の宣伝が入ります(自分は見てないんですが、メディア版もそうみたいですね)。アメリカ本国ではその時期にTPB(日本で言うところの単行本だと思ってください)が発売されていたのだと思いますが、これ日本だと映画公開にあわせて『グリーン・ランタン:シークレット・オリジン』


グリーンランタン:シークレットオリジン

グリーンランタン:シークレットオリジン


が発売されていたので、差し替えとまでは行かずともその辺りどうにかならないものでしょうか。とはいえ、発行部数に比べて宣伝費がかかりすぎになりそうなので難しそうですね。


ここまで映画をきっかけにする話をしてきましたが、実は映画からの広がりはそれほどないのかもしれません。ドキュメンタリー番組の『素顔のアメコミヒーロー』でアメリカの業界人が話をしていましたが、クリストファー・リーブの『スーパーマン』の映画がヒットしても原作コミックはそれほど売れなかったという話があった記憶があります。

また、明らかなコスチュームヒーローはともかくとして「アメコミ原作」であることが売りになるわけではないので知りえないことも多いと思います。DCのVertigoなんかはそうですね。


映画で知名度は上がりそうですが、そこから先にどうつなげていけるかですね。途中ですが、寝る時間になったので今日はここまでにします。

*1:ついこの間も『バットマン:イヤーワン/イヤーツー』『バットマン:ロングハロウィーン』の重版が決まったようです。