WOWWOW Magazine4月号
WOWWOWで劇場版『機動戦士Zガンダム ‐星を継ぐ者‐』を4月8日に放映する。紹介文は以下の通り。
破滅的な世界観を盛り込んだ90年代のアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」は「機動戦士Ζガンダム」などの影響を受けていると言われている。85年、ロボットアニメの金字塔「機動戦士ガンダム」の続編として放送された「Ζ」は、宇宙育ちの青年カミーユが、戦争で人々のエゴや愛に触れ、疑うことなく互いを信じあえる“ニュータイプ”へ覚醒する姿を軸にしたドラマだ。しかし、結果があまりに悲劇的で物議を醸した。
今回、20年の月日を経て総監督の富野由悠季が物語を見つめ直し、“新訳”としてリニューアルを決意。劇場3部作として再生された「Ζ」の序章は必見だ!
(注:強調部は引者によるもの)
自分たちくらいの年代だと『機動戦士ガンダム』の影響よりも『新世紀エヴァンゲリオン』の影響が強いのでやはりこうなるのかと。一応
- 『新世紀エヴァンゲリオン』にも影響を与えた作品であること
- 『機動戦士ガンダム』がロボットアニメの最高峰作品の一つで『Ζ』はその続編だということ
- 主人公のカミーユは、TV版では悲劇的な結末を迎えたが劇場版では“新訳”としてリニューアル
といったポイントはおさえてある。しかし、引用の強調部分
疑うことなく互いを信じあえる“ニュータイプ”
というのは正直微妙。『Ζ』の作中で言えばカミーユとハマーンという強力なニュータイプ能力を持った二人はお互いの心が見えてしまうが故に、ハマーンがカミーユを「俗物」と切り捨てたシーンがある。旧訳(TV版)にも新訳(劇場版)にもこのシーンがあり、「人間が便利になったところで分かり合えるわけが無い悲劇」が『Ζ』なのでそこは微妙だなぁ……。
アニメあまり見そうにない人に『Ζ』を紹介することの難しさを知りました。