∀ddict

I'm a Japanese otaku. I like Manga, Anime, Games and Comics.

邦訳アメリカン・スーパーヒーロー・コミックスアドベントカレンダー2013 7日目 - 3月その2

スーパーマン:アースワン

スーパーマン:アースワン (ShoPro Books)

スーパーマン:アースワン (ShoPro Books)

  • ストーリー                         :☆☆☆
  • アート                           :☆☆☆★
  • 映画『マン・オブ・スティール』にも影響があったんじゃないか度:☆☆☆☆

スーパーマン本誌とは独立したシリーズで、スモールヴィルからメトロポリスに出てきたクラーク・ケントが自分の使命と仕事を見つける話。ライティングはJ・マイケル・ストラジンスキー。アートはシェーン・デイビス。

映画『マン・オブ・スティール』も現代版スーパーマンということでコンセプトは同じなせいか、自分のルーツ探しや自分のやるべきこと探しといった大きなところから、敵が地球をテラフォーミングしたり地球に来たロケットで敵の母艦を叩くといった細部の一致もありました。映画のモチーフは実際には邦訳されていない『Superman: Birthright』の方らしいですが。

何にでもなれる男だからこそ給料や世間的な名誉ではなく、普段真実を隠す自分が真実を書くという立場を選んだという辺りが強調されている気がしました。日本とアメリカのマスコミのあり方は大きく違いますが、それでもインターネットの普及で斜陽になっていますね。昔と今とでは新聞記者の社会的立場もかなり変わってるんだろうなぁ、と思いました。

バットマン:アースワン

バットマン:アースワン (ShoPro Books)

バットマン:アースワン (ShoPro Books)

  • ストーリー       :☆☆☆★
  • アート         :☆☆☆★
  • 続編はどうしたんだろう度:☆☆

バットマン本誌とは独立したシリーズで、ブルース・ウェインバットマンになって少しの間の話。ライティングはジェフ・ジョーンズ。アートはゲーリー・フランク。

スーパーマンと同じくアースワンシリーズといったところで現代風に設定を変更したリメイク作品。アルフレッドがブルースの父トーマスと砂漠を生き延びた存在だったり、執事ではなく、両親亡き後の保護者だったり。バットマンの蝙蝠のモチーフはバットケイブではなく、ウェイン家の霊廟にいた蝙蝠と甲冑からなどなど。大きく設定が変わっている部分があります。

ラストでリドラーことエドワード・エニグマが背中だけ登場しているように元々続編の予定が2013年にあったはずですが、発売されたんでしょうか。また、『バットマンアーカムビギンズ』のアルフレッドは本作のアルフレッドの外見を参考にしている気がしますがどうなんでしょうね。

ロード・トゥ・シビル・ウォー

ロード・トゥ・シビル・ウォー

ロード・トゥ・シビル・ウォー

  • ストーリー         :☆☆☆
  • アート           :☆☆★
  • タイイン発売されて良かった度:☆☆☆☆☆

ヴィレッジブックスの『シビル・ウォー』タイインの通信販売第一弾。New Avengers: Illuminati、Fantastic Four #536-537, Amazing Spider-Man #529-531が収録。

New Avengers: Illuminatiはライターはブライアン・マイケル・ベンディス。アートはアレックス・マーヴ。『ニューアベンジャーズ:レボリューション』の冒頭1話コンビ。伝記物なんかが似合いそうなタッチです。ブラックパンサーはこのメンツで集まると良識派ですね。『Avengers vs. X-Men』でもそんな立場でしたし。後、コッソリと『ワールド・ウォー・ハルク』の原因になったハルクの追放の話も挿入されています。

Fantastic FourはライターがJ・マイケル・ストラジンスキー。アートはマイク・マッコーン。内容は割りと普通かと。Fantastic Four本誌の邦訳は光文社以来でしょうか。ムジョルニア持ち上げるのは男のロマンですね。

Amazing Spider-ManはライターがJ・マイケル・ストランジスキー。アートはロン・ガーニーとテイラー・カーハム。二人のアートだとロン・ガーニーの方が好みかな。この時期ピーターはトニーの内弟子のような扱いで、住み込みだったり、アイアンスパイダースーツをもらったり、ワシントンDCに着いていて超人登録法をめぐる現状を知ったり。そしてラストで『シビルウォー』へ。この前提を知らないと『シビル・ウォー』本編でピーターがマスクを脱ぐに至った経緯も分かりづらいかかと思うので発売されてよかったと思います。『シビル・ウォー』中の話は『アメイジング・スパイダーマン:シビル・ウォー』で。