Netflix『ストレンジャー・シングス 未知の世界』S1
評価
- 4/5点 (80年代に郷愁があるならもっと評価が高いと思う)
概要
『ストレンジャー・シングス 未知の世界』はNetflixオリジナルのドラマシリーズでシーズン1は全8話。
1980年代のアメリカの田舎町を舞台にした少年とその保護者たちが未知の世界と遭遇するSF話。SFが好きな人で映画『スタンド・バイ・ミー』(1986年)
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や映画『グーニーズ』(1985年)
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映画『E.T.』(1982年)
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などの80年代の面白そうな話の要素をいろいろ組み合わせて作ってあるので、あの頃雰囲気が好きな人にはオススメかと思います。
印象に残っているところ
多方面から溢れ出る80年代感。
- 冒頭がみんなで集まってTRPGやってる
- 超能力少女が能力使ったら鼻血が出る
- 子供がみんな自転車に乗っていて、カリフォルニアから来た転校生だけがスケボー乗ってる
- 田舎は『E.T.』(1985年)がそうだったように自転車だったけど、ロスが舞台の『バック・トゥー・ザ・フューチャー』(1985年)はスケボー
- ロゴが時代を感じる。ルーカスフィルムのロゴも同じようなフォントだったと思う
- 『シャイニング』(1980年)のパロディらしき壁ぶち破りシーン
- 『エイリアン2』(1986年)のパロディっぽいシーン
- 『ゴーストバスターズ』(1984年)への言及
- 小道具系
- X-MEN 135号(cover dateで1980年)。ジーン・グレイがダークフェニックスになる回ですね。
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などなど。80年代に造詣深い人であればより面白いのだと思いますが、私は生憎その世代ではないのでその辺の要素はあまりわかっていない状態です。
だとしてもよくできたジュブナイル感はあるので充分楽しめると思います。現代劇、リアリティレベルの都合である程度真面目な話をしようとすると悲劇になりがちなので。ひとつ、昔話になりつつある時代の話の方が真っ当な話がやりやすいのかもしれません。
総評
80年代というのがひとつ「古き良き」時代になってきたのかもしれませんね。80年代のアメリカはほぼロナルド・レーガンが大統領だった時期で、ひとつ前の「メイク・アメリカ・グレート・アゲイン」だった時期ですし。この時代のティーンは60年後半〜70年代生まれでそろそろ半世紀生きている人も出て来ているわけですしね。
気弱なオタク気質のティーンたちがどうにかこうにかやってSFというのはそのうち童話になる題材なのかもしれませんね。