∀ddict

I'm a Japanese otaku. I like Manga, Anime, Games and Comics.

Netflix『ボクらを作ったオモチャたち』S1


評価

  • 3/5点 (馴染みのあるオモチャだったらもっと楽しめたと思うけど……)

概要

『ボクらを作ったオモチャたち』はNetflixオリジナルのドキュメンタリーで、シーズン1は全4話。

取り上げられているオモチャは

で、基本的にほとんど遊んだことも馴染みもないので、評価があまりよくないという感じです。OPのアニメでトイザらスのような店舗に入っていくのですが、そんな大きいオモチャ屋さんなんて行ってなかったもんなぁ。また、題材の時代的にも概ね私より上の世代なんですよね。バービーなんかは半世紀以上前に母親が遊んでましたし。

面白かったのはクリエーター達の当時のとんでも話。マテル、ハズブロなどのアメリカの大手企業の成り立ちが聞けたり。後、よくある権利問題。だいたい権利問題。ブレイクスルーを達成するときには無理な契約をするもので後々の禍根になります。

印象に残っているところ

スター・ウォーズ

ジョージ・ルーカス監督本人ですらここまで大ヒットすると思ってなかった『スター・ウォーズ』。当然オモチャも大手が契約してくれるはずがなく、地方のオモチャ会社が好条件で契約し、ヒィヒィ言いながら大儲けしていくものの、売れたら売れたでルーカスフィルムは条件の見直しをしたいわけで、最終的には会社ごと大手に買われてしまうという末路を辿ります。

特に初期はキャラクター商品にありがちな既存のオモチャのリペイントでしのいだり、限定販売品が高騰したり。ボバ・フェットがTVスペシャルのアニメが初登場だったというのは初めて知りました。というかそんなのあったんだ……。

バービー

元々ドイツの大人向け漫画のキャラクター商品から着想があった(目がキツくてセクシー体型なのはそのせい)というのは初めて知りました。

初期モデルを作った人がいいところの出で最初に給料が払えなかったので開発品の1.5%のロイヤリティという仰天な契約をして、後に関係が破綻したという大成功したらよくあるパターンもありました。他にも創業者が粉飾決済して会社から追放されたり。

市場シェアで勝てなくなったら金にモノを言わせて裁判でシバくというアメリカらしい話も出てきました。結局売れるトイデザイナーが元マテルや元ハズブロの人なので、在籍中に副業でやってたやつなんかだと訴訟に負けるパターンが。

後、当時他にあまり他の大きなオモチャ会社がないのだと思いますがほとんどのエピソードで元マテル社員が出てきて「マテル古くからある大きい会社なんだなー」と思いました。スター・ウォーズエピソードのケラー社の社長も元マテル社員でしたし。

ヒーマン

アメコミとアニメで存在は知っていましたが、オモチャのバックストーリーがないことを指摘されてその場で口から出まかせで「コミックがあります」「アニメをやりましょう」と言ってできたものというのは驚愕でした。

ここでもヒーマンのオリジナルクリエーターが誰か問題が勃発してました。バービーの時より穏便でしたがはっきりクレジットされない仕事の手柄は難しいですね。

そして現在のヒーマン。完全に大ヒットした時期に遊んでいた大人向けの高価格帯製品になってしまったという。日本でもバンダイが受注限定生産なんかでやってますし。

G.I. ジョー

スネークアイズが黒一色なのはカラーバリエーション使った時のコスト削減目的だというのがオモチャ屋さんらしい事情で面白かったです。

総評

自分が持っていたオモチャ(例えばトランスフォーマーとか)だと思い出があってより興味深く見れたと思うのですが、馴染みがないものが多かったので「へー、そうなのか」といった少し引いた態度で見ていたと思います。日本で同じようなドキュメンタリーあると面白いんですが、できないもんですかね。バービーの回はリカちゃん人形でしょうし、ガンプラの回はありそうな気がしますが。