漫画『アオイホノオ』15巻
- 作者: 島本和彦
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2016/05/12
- メディア: コミック
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いろいろな意味でマトモじゃない人たちが続々と出てくる話。うどん屋を探していたらどこも閉まっていて遠くまで行ってしまった言い訳をする漫画家夫婦の話を読んで、そういえば手塚治虫も「風呂に行ってくる」と言い残して東京から実家の宝塚に逃げたというエピソードが『ブラックジャック誕生秘話』
ブラック・ジャック創作秘話?手?治虫の仕事場から? (少年チャンピオン・コミックス・エクストラ)
- 作者: 吉本浩二,宮崎 克
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2011/07/08
- メディア: コミック
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にあったなと思い出してしまった。
連載を続けることがそれだけ熾烈なことだからこそのことだと思いたいが、大阪の大学生組を見ていると元々素養があってそれが助長されているだけな気がしなくもない。厳しい世界だ。
一方いつの間にかホノオの担当になった三上も手塚番エピソードを思い起こされるような酷い目に遭っており、同作者の『吼えよペン』か『新・吼えよペン』にあったグレる編集者が出てくるのも無理がない感じがする。こういった無理に支えられているものを消費しているのもなんだか申し訳なくはあるけれど。
確か前に『炎の言霊』
- 作者: 島本和彦
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2011/02/18
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あたりでデビューして下宿出ることになったあたりで話が終わるとかインタビューに答えていた記憶があるので、次巻か次次巻あたりで終わりなのかな。
最初の頃は私事に近いところがあったので、知らないエピソードだったり、当時の時代だとそうだったみたいな話が割合あったけれど、受賞周辺の話になってくると、何かしらの形でエピソード聞いたことがあるものになってきている。中学の頃の社会教師が「大河ドラマは序盤のあまり記録が残っていないころの時代をドラマを組み立てるあたりでどう使うかは全編見るが、中盤〜後半はどの説を採用したかくらいしか興味がなくなってしまう」と言っていたが、割合それに近い状態になっている気がしている。