漫画『僕のヒーローアカデミア』2巻 - 猛れクソナード
- 作者: 堀越耕平
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/01/05
- メディア: コミック
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3巻出たのに2巻の感想がまだ下書きにあったという状態。連載が週刊少年ジャンプだからとはいえ、少しサボりすぎた感は否めません。
1巻のオールマイトから「個性」を受け継いで(そしてその「個性」を得たこととは関係なく)英雄高校に入学した出久のヒーローとしてのオリジンは終わり、学園生活がスタート。
体力測定でギリギリコントロールに失敗し、課外授業でで幼なじみの勝己に善戦し、第二課外授業ではオールマイトを狙ったヴィランとの戦い。いずれも出久が「個性」を受け入れられるだけの体とパワーコントロールができない状態なので、乱発されず、元々の素養の考える面にフォーカスされているのがよいところ。
多くのヒーローが幼い頃に「個性」を発露しているので、勝己のように力を当然のものとして扱える反面、力に溺れているところもあります(この辺は1回目のペア戦で描かれていた)。そもそもスーパーヒーローの元祖が異星人だからメチャクチャ力があって特殊訓練を受けなくてもかなり戦える人ですしね。
出久はいざとなればオールマイトゆずりのスーパーパワーがあるものの、基本的には自身の思考力と基礎体力でどうにか対応しています。その姿はDCコミックス『Earth 2』のバットマン(トーマス・ウェイン。常人だが薬の力で一時的に超人的なパワーを出せる。当然のように副作用が出ている)などにもある限定的に超人になれる系譜(技の名前とイメージカラーからするとバッツというよりは『オンスロート』あたりの時期の理性持ちハルクなんですが)。完全に力をものにすると話の組み立てがまた変わってくると思いますが、少年の成長期としての側面を残すなら今の限定付きの状態のほうがよさそうです。
ともあれ女子が可愛いのがいいですね。梅雨ちゃんカエルなのに可愛いし。これがX-MENのトードだったら「そりゃ差別されてヴィラン化しちゃうよな」と同情してしまいますけど。