∀ddict

I'm a Japanese otaku. I like Manga, Anime, Games and Comics.

『シージ』 - 『ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト』にはじまる『ニューアベンジャーズ』第一部の終点

『Avengers: Disassembled』(未邦訳)

Avengers Disassembled

Avengers Disassembled

および『Secret War』(未邦訳)

Secret War (New Avengers)

Secret War (New Avengers)

(邦訳ではその後の『ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト』

ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト

ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト

  • 作者: ブライアンマイケルベンディス,ャスダ・シゲル
  • 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
  • 発売日: 2010/05/29
  • メディア: 大型本
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からスタート)に始まる00年台後半アベンジャーズ系ヒーローの喪失と解体の物語がついに完結。

それぞれの悲劇にみまわれたヒーローたちが今や体制側となったヴィランを倒すために集い、最終決戦、元の地位を取り戻す話がこの『シージ』

シージ (MARVEL)

シージ (MARVEL)

になります。


帯の文句である「ビッグ・スリー復活」にもあるように、『シージ』までキャプテン・アメリカ、アイアンマン、ソーの3人が同じ時間、同じ陣営に同居することはありませんでした。


アベンジャーズも『シビル・ウォー』で超人登録法賛成派で政府公認組織の「マイティ・アベンジャーズ」(リーダーはミズ・マーベル)と超人登録法反対派で地下組織の「シークレット・アベンジャーズ」(リーダーはルーク・ケイジ)に分裂。

更に『シークレット・インベージョン』後に「ダーク・アベンジャーズ」(リーダーはノーマン・オズボーン)が成立。ヒーローが分裂し、ヴィランに「地上最強のヒーロー」の地位を明け渡す事に。

ニューアベンジャーズ:トラスト (MARVEL)

ニューアベンジャーズ:トラスト (MARVEL)

マイティ・アベンジャーズ:ウルトロン・イニシアティブ (MARVEL)

マイティ・アベンジャーズ:ウルトロン・イニシアティブ (MARVEL)

ダークアベンジャーズ:アセンブル (MARVEL)

ダークアベンジャーズ:アセンブル (MARVEL)

  • 作者: ブライアン・マイケル・ベンデイス,マイク・デオダート,御代しおり
  • 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
  • 発売日: 2014/06/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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それがノーマン・オズボーンとロキの地上に出現したアズガルドへの侵攻作戦を契機に、P88-89の見開きにあるようにマイティ/シークレット/ヤングアベンジャーズ(とシークレット・ウォーリアーズ)が復活したスティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)の元に集います。逃亡中のトニー・スターク(アイアンマン)に付き添うドナルド・ブレイク(ソー)が合流し、ビッグスリーとアベンジャーズが結集(アセンブル)します。

P104のアイアン・パトリオットに接近するキャプテン・アメリカのシールドと、P112-113のアベンジャーズがアズガルドに上陸する見開きでヒーローが結集してヴィランを倒す構図。ここ何年ものクロスオーバーで見られなかったカタルシス!ライターはずっとブライアン・マイケル・ベンディスだからマッチポンプなのは分かっているけれど、これは燃える!


と、『ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト』から5年越し(原作だと6年かな……)越しに溜められたフラストレーションが開放された一作でした。長年付き合ってきたボーナスステージはもうちょっとだけ続いた後に『シビル・ウォー』以降、アベンジャーズとは疎遠になっていたX-MEN(ダークアベンジャーズとは『X-MEN/Dark Avengers: Utopia』(未邦訳)で戦闘にになりますが)との全面抗争に突入します。

この期間のX-MENの邦訳はヴィレッジブックスの通販で『X-MENメサイア・コンプレックス』vol1, 2と『X-MEN:セカンド・カミング』vol1, vol2として発売されています。端的に書くと『X-MEN/アベンジャーズ:ハウス・オブ・M』

X?MEN/アベンジャーズ ハウス・オブ・M

X?MEN/アベンジャーズ ハウス・オブ・M

の「No more mutants」事件(M-DAY)以降にはじめて生まれたミュータント、「ホープ(希望)」を巡って様々な陣営が争い、最終的にホープに宿る力がフェニックス・フォースだと判明します。このフェニックス・フォース、過去に『Dark Phoenix Saga』

X-men: The Dark Phoenix Saga

X-men: The Dark Phoenix Saga

を代表として強すぎて破滅をもたらす力として描かれています。映画『X-MEN:ファイナルディシジョン』

でも同様の描写ががありました。フェニックスの接近を知るアベンジャーズ、フェニックスの宿主のホープを守るX-MEN。フェニックス・フォースをめぐる一大戦争が『Avengers vs. X-MEN』(ヴィレッジブックスが翻訳予定)

Avengers Vs. X-men

Avengers Vs. X-men

にて展開されます。多分間の『Heroic Age』なんかは翻訳されなさそうですが、それはそれで。


おまけは

で書いた2009年のFree Comic Book Dayの一号。ジム・チャンのアートがよいです。『Avengers vs. X-MEN』におけるもう一人の主役のスカーレット・ウィッチの復活を描いた『Avengers: Children's Crusede』

Children's Crusade (Young Avengers)

Children's Crusade (Young Avengers)

もアートがジム・チャンなので邦訳でないですかね……。