∀ddict

I'm a Japanese otaku. I like Manga, Anime, Games and Comics.

バットマンの英会話

バットマンの英会話

バットマンの英会話

  • 作者: ジェームズロビンソン,ティムセール,James Robinson,Tim Sale
  • 出版社/メーカー: ジャパンミックス
  • 発売日: 1993/09
  • メディア: 単行本
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概要

収録
Legends of the Dark Knight #32-34
シリーズ
Batman, Legends of the Dark Knight
これまでのあらすじ
邦訳は前も後ろもなくこれだけなのでなし
評価
今回バットマンが対峙するのはカヴェリエという怪傑ゾロを真似したアクション俳優のヒーロー/ヴィラン。ロビンもおらず、中々犯人を挙げられずに苛ついて八つ当たりをしているところを見るとバットマンもまだ若い時代の話。「そういう話もあったんだ」というレベルで読まなくても差支えがないレベル。これで英会話が学べるかというとやや疑問ではあるが、心意気は買いたい

感想

たまたま図書館にあったので借りてみた。2ページ見開きに原作コミック、次の2ページが原作コミックのページのセリフの解説とワンポイントレッスン。巻末に薀蓄コラムあり。

怪傑ゾロというとブルースが両親と最期に見た劇/映画で、パルプフィクション的マスクヒーローという意味でバットマンの前身でもある。そのモチーフの男との話なので一波乱あるのかと思いきやそれほどでもなかった。どちらかというとカヴァリエという自分の知名度を上げるためにヒーロー活動を始めた割合軽薄な男が愛する女性を見つけて愛のために道を踏み外すという方がメイン。バットマンは老人ばかりを狙う連続殺人犯ライムを追っていてあまり自警活動をしていないし。

アートはティム・セイル。邦訳だと


バットマン : ロング・ハロウィーン ♯1

バットマン : ロング・ハロウィーン ♯1

バットマン : ロング・ハロウィーン ♯2

バットマン : ロング・ハロウィーン ♯2

バットマン:ダークビクトリー Vol.1

バットマン:ダークビクトリー Vol.1

バットマン:ダークビクトリー Vol.2

バットマン:ダークビクトリー Vol.2

キャットウーマン:ホエン・イン・ローマ (ShoPro Books)

キャットウーマン:ホエン・イン・ローマ (ShoPro Books)

スーパーマン・フォー・オールシーズン (ShoPro Books)

スーパーマン・フォー・オールシーズン (ShoPro Books)


あたりの人。後々アートっぽくなって見づらいときもある絵だけれど、このときはまだ比較的見やすい。


巻末の薀蓄コラムは

  • この20年間で設定が変わってしまったからよく分からないことになっている
  • そもそもちょっと怪しいのではないか

という記述があり、この手の本の大変さを思い知らされる。


例えば「3代目ロビンが女の子」という記述があるが、3代目はティムで女性ロビンはステファニーだ。別アースまで含めれば『バットマン:ダークナイト・リターンズ』のキャリーも入るだろう。『ダークナイト・リターンズ』の世界ではロビンは初代ディックとケンカ別れしたまま、2代目ジェイソンとは死別し、その後ロビンを雇っていないのでキャリーが3代目だと言えないこともない。

『ダークナイト・リターンズ』は1986年の作品で、ティムが初登場した『バットマン: ア・ロンリー・プレイス・オブ・ダイイング』は1989年の作品だ。この本が出たのが1993年だから2年前くらいから準備をしていたにしてもややキャッチアップが遅れている感じがする。もしくは有名な『ダークナイト・リターンズ』が正史世界のものだと勘違いされていたのか。

それが今では2代目ジェイソンの死の『デス・イン・ザ・ファミリー』と共に『ア・ロンリー・プレイス・オブ・ダイイング』が邦訳で読める


バットマン:デス・イン・ザ・ファミリー (ShoPro Books)

バットマン:デス・イン・ザ・ファミリー (ShoPro Books)


から状況も変わったものだ。まだ公式情報ではないが、小学館集英社プロダクションの中の人のTwitterで2代目ジェイソンの復活を描いた『Batman: Under the Red hood』


Batman: Under the Red Hood

Batman: Under the Red Hood


も邦訳の有力候補に挙がっているようで、バットマン人気の根強さを感じる。次回の映画までどうにか持てばいいのだが。