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スーパーマン:シークレット・アイデンティティ(Superman: Secret Identity) #3 レビュー

Secret Identity (Superman)

Secret Identity (Superman)


前回までのあらすじ

スーパーマン、クラーク・ケントと同姓同名の少年、クラーク・ケントはある日能力に目覚め、コミックブックのスーパーマンと同じ能力を手に入れた。その力を使う方向を田舎のピケッツビルで学び、ニューヨークに出てロイスと出会い、自信も作家としての第一歩を歩み始めていた。

だが、スーパーマンを追う黒い影もクラークに迫る。ピケッツビルの遊園地の事故以来スーパーマンを追い続けている黒づくめの男たちだ。彼らの仲間と思われる組織にスーパーマンは一度捕まっていた。スーパーマン、クラーク・ケントの未来に待ち受けるものは!?

※前号までのレビューのリンクはこのエントリの最後にあります。


今回の話

ロイスは環境デザイナーとして世界各地を飛び回っている(東京の東芝ビルのデザインの手伝いもしたらしい)。クラークに東京からのバースデーレターが届いている。「たんじょうび に おめでとう!」の文字が。クラークも作家として成功し、一軒家を建てる。スーパーマンの活動は続けていたが、軍の飛行機に追われることが多くなっていた。

それでも全般的にいい人生だった。ロイスが妊娠し双子をさずかる。ラリー・ニーヴンの『スーパーマンの子孫存続に関する考察』のことはこのさい忘れましょう。


無常の月 (1979年) (ハヤカワ文庫―SF)

無常の月 (1979年) (ハヤカワ文庫―SF)


映画『スーパーマン・リターンズ』だってそういうことにしてましたし。今回の昔の絵柄での扉絵はバースデーケーキを持ったスーパーマンにスーパーボーイ、スーパーガール、犬のクリプトでしたが、双子はスーパーボーイとスーパーガールを指しているのでしょうね*1。男の子だったらクラークは「ヘンリー」、ロイスは「ディリップ」と名付けようとする。


子供ができたことで政府に追われ続けていることについて考えこむようになるクラーク。軍の施設に行って「協力するからもうこれ以上追いかけるな」と交渉をしようとしますが、「なぜ今のタイミングになって接触してきた」と言われたひるむ。そして下っ端に発砲されて後は交渉どころではない状態に。逃げ帰るクラーク。かつて捕まった経験を思い出し、ロイスや子供のことを守りきれるか不安になるクラーク。


基地で交渉したエージェントのところに位置情報とスーパーマンのフィギュアを置いていく。閣僚の参考資料がコミックブックというのが苦笑いするところ。スーパーマンとエージェントの間で緊急招集に応じる代わりにこれ以上の詮索を避けるように交換条件が成立する。

ロイスが臨月に。出産直前に政府から呼び出しがかかる。翌日、病院に来たクラーク。生まれたのは女性の双子だった。



といったところで3号終わり。色々手抜きなのは

  • スーパーマンが正体を詮索されないように軍と取引をして軍のために働く
  • 個人的に子供ができるストーリーにあまり共感が持てない

といったところでしょうか。父親になったり子供を育てるあたりは実感がないこともあってどうも関心が持てないんですよね。大河ドラマなどの代替りはまだそういうものとして見れなくないですし、年代記の意志の継承は共感できるものがあるのですが(志を継ぐのは必ずしも血縁者である必要がないので分かるところがあるといったところでしょうか)。

次は最終号。「明日」。子どもたちが大きくなり、クラークが年老いていくストーリーになると思いますがどの程度ついていけるのか不安ではあります。

*1:昔のスーパーボーイは少年時代のクラーク・ケント本人で、スーパーガールはスーパーマンの従妹のクリプトン星人で二人ともスーパーマンの子供ではありませんが。