邦訳アメコミアドベントカレンダー16日目『JOKER』
- 作者: ブライアン・アザレロ(作),リー・ベルメホ(画),高木亮
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2011/03/23
- メディア: 単行本
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こんな人におすすめ
- 一般人の視線からヒーロー/ヴィランを見る話が好きな人
あらすじ・感想
ジョーカーがアーカムから退院する。主人公は退院の送迎をしたことからジョーカーに気に入られてしばらく傍に置かれることになったホワイトトラッシュ。ジョーカーと生活を共にすることで、ジョーカーの自由さに惚れ込んでいく。金、人間関係、欲望、命、自分の囚われているもののせせこましさに愛想をつかしながら、ジョーカーに従うようになる。
だが、その関係も終わるときがきた。ジョーカーには越えられるが、自分には越えられない一線があることに気がついたのだった。ジョーカーとの距離を自覚した主人公が取った行動とは。
映画『ダークナイト』のジョーカーがミルトンの『失楽園』におけるルシファーに例えられることもありますが、本作のジョーカーは『ダークナイト』のジョーカー像に割と近いものだと思われます。どこかで憧れつつも、決して相入れることのない存在。バットマンの影としてバットマンの描写に応じて立ち回りを変える道化師のピーキーな姿がここにあります。