邦訳アメコミアドベントカレンダー15日目『グリーンランタン:シークレット・オリジン』
- 作者: ジェフ・ジョーンズ,アイヴァン・リース,市川裕文
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2011/08/30
- メディア: 大型本
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こんな人におすすめ
- 映画『グリーンランタン』を楽しめた人
- 映画『グリーンランタン』を見逃した人
続編・関連作品
- 『グリーンランタン:リバース』:同ライターによる二代目グリーンランタン復活の話
あらすじ・感想
A「誰も知らないグリーンランタンの生誕談だと!」
B「そりゃそうだろ。ベースになる話と設定はあれど、この話が初出だし」
A「どういうこと?」
B「後付け設定ってことだ。邦訳に付いてくる解説のリーフレットでも以前にオリジンの再設定があった話があったと書いてるけど……」
A「連載中にスタート地点変えるとかありかよ」
B「本当に昔の設定以外なかったキャラは仕方ないんじゃないかな。昔はどうやってバットマンになったかの説明とか1, 2ページくらいだったらしいしね。バットマンなら今でこそ『バットマン:イヤーワン』をはじめとして時間をかけてバットマン誕生までのプロセスを追う作品があるけど」
A「ふーむ」
B「『ドラゴンボール』でも悟空が人間じゃないことは最初から言われてたけど、あの世界にいる亜人間の一種かなと思ってたら実はサイヤ人だったってあったじゃない」
A「イマドキの人は悟空=サイヤ人だから「実は」も何も無いと思うぞ。最近やってた『ドラゴンボール改』もサイヤ人襲来編からだし」
B「(咳払い)ちなみに、ライターのジェフ・ジョーンズ、去年はスーパーマンで同じネタやってた」
A「後付け大王だな」
B「最初に設定きっちり作りすぎると物語の幅が減ったりするしな。物語の最初の部分は最期まで考えた後に整合性取れるように最後に書けって誰かに言われた記憶がある」
A「で、肝心の本編の方は?」
B「M78星雲から地球に調査にやってきた巨人が誤って地球人の飛行機と接触事故を起こしてしまってだな」
A「それウルトラマンじゃねーか」
B「いやまあ、背景設定はウルトラマンみたいなもんなんだよ。光を力にして宇宙を警備して回る団体さんがいるって意味では。アビン・サーというグリーンランタンが、負傷して地球に不時着して、リングの適応者を探した結果、一番近くにいた主人公のハル・ジョーダンが選ばれて、グリーンランタンになった」
A「ご近所さんかよ!近所のツイートでフォローしてる感覚だな」
B「リングはグリーンランタンの母星の惑星オアにつながってるので、適性とかは全部そこで調べてるはずだ。一応」
A「で、どうなったの?」
B「オアから鬼教官がやってきて、ハルがグリーンランタンになるための訓練を受けて地球で鬼教官と敵を倒して終わりだ」
A「ふむ」
B「こういうとアレだがすごく話自体は無難な作りだ。盛り上がりもそこまでない(ハルが特別な存在であることをほのめかす描写はあるけど)。これからヨロシクな!くらいで終わる」
A「それどうなのさ」
B「映画だとルーキー実戦で宇宙中の全恐怖の化身を倒してたし、それで盛り上がらないよりはいいんじゃないかな」
A「あの映画ひたすら場面転換はあったけどその前後の積み重ねが薄かったな」
B「ライアン・レイノルズは『X-MEN ZERO』に続いて微妙な役やらされた感じがあるな」
A「話が映画に逸れたけど、結局本編どうなの?」
B「グリーンランタン知らない人が日本語で読める資料としてはいいんじゃないですかね。今年(2011年)にあったDCコミックスの世界改変で設定変わっちゃったけど」
A「またかよ!」