邦訳アメコミアドベントカレンダー 7日目 『デアデビル:ボーンアゲイン』
- 作者: フランク・ミラー,デビッド・マツケリー,秋友克也
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2011/02/28
- メディア: 単行本
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こんな人にオススメ
- ハードボイルドタッチの作品が好きな人
- スーパーパワーではない戦いを見たい人
続編/関連作品
邦訳でデアデビルを扱った近年の作品はありません。デアデビル自身は『ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト』『ハウス・オブ・M』『シビル・ウォー』にも登場しますが、そこまでメインのストーリーに関わってはいません。
あらすじ/感想
かつての恋人は1回の麻薬のために悪党にヒーローの正体を売った。剥奪される弁護士資格、爆散する家、差し押さえられる資産、失われる社会的信用。正体を売ったのは誰なのか、親しき人への疑心暗鬼が耐えない。
頼れる人もなく、安宿に泊まる金もなくなるほどに追い詰められた末にキングピンに襲撃。敵うはずもなく、交通事故に見せかけて葬り去られそうになる。冬のニューヨークの川から上がって倒れるマット。暖かく手を差し伸べたのはかつて自分を捨てた母だった。
ライターは『バットマン:ダークナイト・リターンズ』のフランク・ミラー。前半のヒーローを日常から切り崩していくキングピンの冷淡さ(これ毎回されたら身内含めてスーパーヒーローな人たち以外は生きて行けないんじゃ……)はスーパーヒーローコミックの王道ズラしと、それでも立ち上がるヒーローの王道ストーリーは流石。
タイトルの通り、ヒーローいじめの時代にあってのヒーローの再生の話だと思います。詳細は書きませんが、かなりおすすめです。