超人血清を投与されたのはスティーブ・ロジャーズだけだったのか? - 映画『キャプテン・アメリカ:ザ・ファースト・アベンジャー』こぼれ話
映画『キャプテン・アメリカ:ザ・ファースト・アベンジャー』公開まで原作のちょっとしたネタを書いていこうと思います。予告編に出ている程度の事実は書いているので、ネタバレになったらごめんなさい。
今回は超人血清を投与された人々について。スティーブ・ロジャースの超人血清投与直後に開発者のアースキン博士は暗殺されてしまいました。博士の死によって超人血清の作成が止まってしまいましたが、超人血清の恩恵を受けているのはスティーブ・ロジャースことキャプテン・アメリカだけではありません。
まず、スティーブが被験者に選ばれる前に超人血清を投与されたのがプロトサイドことクリントン・マクインタイヤ。上官殺しの罪の恩赦と引き換えに被験者になり、超人血清の力を手に入れて脱走。その後キャプテン・アメリカとも対決することになります。
次はブラッドレイ一族。第二次世界大戦中の超人血清投与者の『Truth: Red, White & Black』*1という話があります。
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アースキン博士とは別に300人のアフリカ系軍人に超人血清*2を投与したプロジェクトがありました。大半が死亡しましたが、少数の生き残りがいました。彼の名はアイゼイア・ブラッドレイ。黒いキャプテン・アメリカとして大戦で活躍しました。アフリカ系アメリカ人から広く尊敬を集めていたようで、ブラックパンサーとストームの結婚式にも招待されます。
第二次世界大戦後に超人を再び作成する目的でアイゼイアの遺伝子ベビーとして作られたのがジョサイア・ブラッドレイ。ジョサイアXのコードネームで『The Crew』というシリーズで活躍が描かれます(本がAmazonになかったので画像略)*3。
そして、アイゼイアの孫*4。ヤング・アヴェンジャーズでパトリオット*5イライジャ・ブラッドレイ。
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ヒーロー活動をしていましたがアイゼイアの能力は遺伝しておらず、当初はミュータント化促進ホルモンを投与していました。後に負傷してアイゼイアから輸血を受けたことで超人血清を体内に取り込みました。ヤング・アヴェンジャーズでの活躍もあり、イライジャはキャプテン・アメリカのカイトシールドを貰います。
またパトリオットが登場する『ヤング・アヴェンジャーズ:は現在も刊行されており、『ヤング・アヴェンジャーズ:チルドレンズ・クルセイド』が来年TPBで発売されます。
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ヤング・アヴェンジャーズのヴィカンとスピーディーが邦訳でも『ハウス・オブ・M』で出てきたスカーレット・ウィッチの子供の生まれ変わりかという話で、スカーレット・ウィッチを探しに行って……という話です。
レプリカや再現版超人血清投与者は他にもニック・フューリー(やシールド関係者。ブラックウィドウとかもそうだっけ?)や4代目キャプテン・アメリカもいた気がしますが、細かいことはいいんです。プロトサイドやブラッドレイ一家にしても原作の発売年を見れば分かりますが、2000年代の後付けなので今後も状況次第で増えていくかもしれませんね。