∀ddict

I'm a Japanese otaku. I like Manga, Anime, Games and Comics.

Spider-Island: I love New York City #4 TINGLING

NY市内の銀行。預金者が窓口に並んでおり、黒服のがっちりとした体格のセキュリティが見回りをしている。


「よう」


振り向こうとしたセキュリティの顔にスパイダーウェブが巻き付く。

入り口から飛び込んでくる4人の偽スパイダーマン。太っちょ、ガリ、二人の標準体型、一人は目の部分が剥き出しなっている(以下剥き出しと白目と呼称)。剥き出しが


「いいか!手を上げろ!」


と叫びながら、4人は客をスパイダー・ウェブで巻きつける。


「現金をよこせ!マネージャーを探して金庫室に行くぞ!」


と、白目。ガリがビア樽体型のマネージャーを捕まえる。

スパイダーウェブを剥がせなくて呻いているセキュリティ。剥き出しがセキュリテイを挑発。


「ベトベトしてるだろ?息苦しいんじゃない?」


剥き出しはマネージャーのところへ飛び寄る。


「Rotten way to go。今すぐ貸金庫と地下金庫に案内しろ」


マネージャーはメガネを落としながら答える。


「開けられない。私は……」
「いいや、『俺たち』は開けられる」


剥き出しはスパイダーウェブで表からトラックを引いて銀行の入り口にねじ込む。自動ドアや入り口の周りの壁を壊しながら銀行内に突進してくるトラック。入り口の電飾用のケーブルが断線して火花を散らしている。


「4人ともこんなことができるんだ。本物のスパイダーマンは長い間犯罪に手を染めなかったけどなんでだろうなぁ?」


怯えるマネージャの胸ぐらをつかんで詰め寄る剥き出し。店内は残りの3人に制圧され、客は座ったままスパイダーウェブで固められるか、ミノムシのように天井から吊るされていた。


「だから変な気を起こすんじゃねえぞ」


マネージャーに地下金庫を案内させて金庫の入り口を壊す4人。マネージャーは頭にスパイダーウェブを巻きつけられて吊るされている。ペパーミントグリーンの札束(たぶん100ドル札)をバッグに詰めながら4人は話す。


「だれかが通報ボタンを押しやがった」
「気にするな。それより時間がない」
「おまえら、ポリ公が俺たちを捕まえられると思うのか?」


札束を片手に剥き出しが言う。


「俺たちは神様みたいなもんだぜ。俺たちは……」


腹を抱えてしゃがみ込む剥き出し。白目が声をかける。


「ブル?大丈夫かよ」
「胃が……急にバターフライみたいなのを食ったときの感じがしてきた」
「俺もなんか気持ち悪いな」


太っちょが言う。剥き出しは太っちょに指示を出す。


「ゴードー。ポリ公が来ないか見張ってろ。いいな?」


続いて残りの2人にも指示を出した。


「残りは急いで金を詰めろ」


太っちょが華麗に金庫室の外に飛びだし、ガリと白目は金をバッグにまとめる。

剥き出しは頭を抱えて唸りだし、ついにはマスクを脱いで周りに八つ当たりをする。


「何なんだよこの感覚は!体中にアリの野郎どもが這ってるみたいだ。頭の中でささやいてる奴がいる。絶対病気かなにかだ。なんだか腹痛みたいに波もあるし。この説明できない感じは俺だけじゃないだろ?まるでこれは……」
「虫の知らせみたい。だろ?」


外に出ていた太っちょが答える。影に隠れているせいでは無いだろうがガチムチの体格に見える。だが剥き出しは気がつかずにはしゃぐ。


「それだ。それだよ。ゴードー。まさにそれだって!お前ら感じないのかよ、悪いことが起こりそうなときに腹のあたりがグッと来る感じ」
「ああ!そうだな。そんな感じがする」
「俺も俺も」


ガリと白目が答える。みんながそうだと分かって安心する剥き出し。


「お前もそんな感じがするか?ゴードー?」


太っちょは背中から銃を取り出しながら答える。


「いいや」


太っちょはあっという間に銃で3人を撃ち殺す。


「それはスパイダーセンスって言うんだ」


太っちょはスパイダーマンの衣装を脱ぐ。スパイダーマンの衣装の下からはドクロマークの黒のTシャツが。


「バカどもが」


ドクロシャツの男はそう言い残して現場を後にした。


感想

まさかのパニッシャー皆殺しオチ。

サブタイトルの「TINGLING」は「チリチリした感覚」という意味。偽スパイダーマンたちは戸惑っていましたが、パニッシャーがスパイダーセンスだと種明かししてくれました。おそらくパニッシャーもスパイダーアイランド編になってスパイダーセンス身についたんでしょうね。パニッシャーがスパイダーセンス身につけると鍛えた人間系の人たちはかないませんね。

もっとも、パニッシャーは『パニッシャーvsマーヴェルユニバース』や『パニッシャー・キルズ・マーヴェルユニバース』なんかで全ヒーローを殺すミッションをしてますし、ノーマン・オズボーンの暗殺を試みてセントリーと戦うことになったりと常人の限界超えて戦っていますが。最近だとX-MEN: LegacyのAge of X編でミュータント相手にドンパチやってましたしね。この人とことんチャレンジャーです。

前号のThe Amazing Spider-Man #667でもスパイダーマンのコスチュームを着た人がMJに言い寄ってましたが、スパイダーマンのように全身タイツだと中が入れ替わってるとわかりにくいですし、入れ替わりネタは今後もありそうです。しかし、前号は下半身普通のズボンの手抜きスーツばっかりで見分けが付きそうな上、普段からピーターと一緒にいる連中多かったのにフルボッコにされてピーターかわいそうとしか言いようがない状態でした。今週号はどうなることやら。


余談ですが、最近のMarvel電子書籍の発売が現地時間で

  • 月曜日:99セントセール
  • 火曜日:既刊の電子書籍化とSpider-Island: I love New York Cityの配信
  • 水曜日:新刊の発売

になっていて、火曜の枠はなんなのでしょうか。