Ultimate Comics Spider-Man 160の感想と新スパイダーマンの話

Ultimate Comics Spider-Man (2009) #160 | Comics | Marvel.com

Death of Spider-Man最終回。最後の力を振り絞ってグリーン・ゴブリンからMJを助けた後、Ultimate Universeのスパイダーマンことピーター・パーカーはメイ伯母さん、グエン、MJ、ヒューマントーチによって死亡確認されました。

詳しい経緯はid:takkunKiba483:20110801:p1参照。

もっとも、アメコミにおける人気キャラクターの死は『魁！男塾』の王大人の「死亡確認」のようなもので、後続が人気がないなど、現実的な理由で復活します。

本家Marvel Universeではヒューマン・トーチが死んでスパイダーマンが代わりにファンタスティック・フォーにに参加していたりと、逆の状況。

Ultimate Spider-Man(Ultimate Comics Spider-Manの前のシリーズ)は短編ごとにライターとペンシラーが変わるアメコミにしては珍しく、1号から111号まで同じライターとペンシラー(ライターは結局Ultimate Spider-Man, Ultimate Comics Spider-Man 160号を通してBrian Michael Bendisでしたが)のシリーズでした。

Ultimate Spider-Manシリーズ自体がこれまで数十年に渡って連載されてきたThe Amazing Spider-Manを再構成して新しい話を紡ぎ出していただけあって、人気シリーズでした。日本でも新潮社から邦訳が出ていました(そして、当然のように途中で出版されなくなってしまうのですが……)。1つの大きいシリーズが終わった印象です。

Ultimate Comics Spider-Manの続きの話としてUltimate Fallout(Failout：後遺症などの意味。ピーターの葬儀が執り行なわれ、皆、喪に服しています)というシリーズが出版されているのですが、その4号で新スパイダーマンが登場しました。

私はiOSアプリのMarvel Comics Appから今日の朝に購入して先ほど読み終えたばかりでしたが、日本語でもニュースになっていました。

Ultimateのスパイダーマンは黒基調のコスチュームになることがかなり早くから公表されていたので、多少の憶測はありましたが、次のスパイダーマンは黒人とヒスパニック系のハーフになるようです。

ヒスパニック系アメリカ人はアメリカの人口の1/5程度を占めるので、その層の取り込みでしょうか。The Amazing Spider-Manが始まったのは1960年代なので当然のように主人公が白人でしたが、今の時代ヒーローの人種分布も変わっていくのでしょうか。