真剣中年しゃべり場
ただでさえコメンテーターが多いのにそれに聴衆が混ざると大きな声で極端なことを言い切った人が時間を取れるという、討論番組恒例のフォーマットに落ち着いていました。こういう場でのパフォーマンスとあらば、という感じで富野監督が場を煽っていた感じでした。
富野監督の主張は『だから、僕は』から『教えてください富野です』辺りを読んでいる信者であればいつもの主張で
- なりたくてアニメ監督になったわけじゃない
- 周囲に対する憤慨や怨念が自分を推し進めた(とはいえ、それで後年鬱病になってしまったのですが)
- 今の社会環境で若者がちゃんとした夢とか持ってるわけないだろ
- 今も昔も人間はバカだし、安定した生活があったわけじゃないし、あるわけじゃない
という感じでした。そういった発言の意図もさんざ発言を聞いている身であればこそ、分かりはしますが、あれだけを聞いていると勝間和代と本田由紀のほうがデータなんかの客観事実に基づいて冷静に話している感じでした。もっとも、パフォーマーとしての富野由悠季としては周りを喋らせればそれで成功といった感じなのかもしれませんね。
昔を生きたことはないので昔のことは分かりませんし、昔の人が言っていることが正しいのかも分かりませんが、ロールモデルが見えにくい状態である気はします。