∀ddict

I'm a Japanese otaku. I like Manga, Anime, Games and Comics.

コードギアス反逆のルルーシュR2

まとめにかかっていろいろ有耶無耶にされつつとにかくもうちょっとで終わるよ!という話だった。特に後半パートの「みんなの想い」パート見るとそんな感じ。あそこで声がないのはそれはそれで演出なんだろうけど、個人的には欲しかったところ。

ナナリーが生きてた理由はシュナイゼルが事前に用意していたもので脱出したぜ!で、小夜子はカンボジア辺りから日本に脱走してきたのかな。流石にトウキョウ租界消滅からずっと日本にいたら見つかってるでしょうし。この辺尺の都合もあってやっぱりうやむや。

「なんやかんやあったんですよ!」

「『なんやかんや』って何ですか」

「『なんやかんや』はなんやかんやですよ」

という声が聞こえてきそうな展開。


ナナリーがギアスよりもフレイアを選択したのは黒の騎士団と同じくギアスヒステリー状態に近い部分もありそう。

「自分が信じてきたものは実は自分の意思ではなく、他人に植えつけられたものだったとしたら?」

という疑念。実際、ナナリーの場合皇帝から偽の記憶を埋め込まれているわけですし、ギアスがその人の信念を曲げるようなことを強要することも可能だということをユーフェミアのことで知っているわけですしね。更に言えば、現段階では嘘をついていたのが確定しているルルーシュと、ユーフェミアの行政特区ニッポンにも力を貸し、自分にも力を貸してくれたシュナイゼル。このどちらを信じるかと言われればシュナイゼルになるでしょうね。

しかし、ギアスという王の力での服従をとらせなくとも、人の力で他人を思うように動かすことができます。実際シュナイゼルはナナリーに「ペンドラゴンの人々が避難してからフレイヤを撃った」と嘘をついて丸め込んでます。

そのどちらの業が深いかと問われれば、どちらもどちらですが、使用者の身体に報いが直接跳ね返る分ギアスの方が因果応報的な力だとは思います。が、それもギアスユーザにしか分からないことで、シュナイゼルは知っていたとしても決して明かすことのない情報でしょう。自分に同調しないコーネリアを殺したりと、内面が分からない状態でゼロを見るとこんな感じなのだろうなと。ギアスという自らが手に入れた王の力を行使するルルーシュと自らの生まれから得た王の力を行使するシュナイゼル。シュナイゼルもゼロのような目に見える仮面を付けているわけではありませんが、自らの仮面について言及しますしこの人も仮面の男なのでしょう。


黒の騎士団はギアスヒステリーと超合衆国の代表がルルーシュにとらわれていることからより邪悪ではない方についたという感じ。今のメンバーだとシュナイゼルに従うのも問題であるとはっきり行動に出ているのは星刻くらいでしょうか。今はルルーシュえを前にしているのでフレイヤの矛先が自分たちに向くことは無いと思っているのかもしれませんが、とどめを刺すタイミングで黒の騎士団ごとフレイヤ弾頭で吹き飛ばされるということは考えてなさそう。

シュナイゼル側の戦力はモルドレット1機だけと黒の騎士団にも伝わっていますし、そのモルドレッドもアーニャの記憶がどうなっているか不確実な今シュナイゼルなら躊躇わずふっ飛ばしそうな気がします。対比されているルルーシュも味方を巻き込む前提で富士山のサクラダイト爆発させてましたしね。そのあたりの思案は今まではゼロやディートハルトがしていたのでしょうが、今は両方ともいませんしね。

エピソード的に「いい話」ぽいものが挿入されてはいますが、実質流れに沿って組んでいるだけでその先のことはあまり考えていない感じ。だからこの人たちにはゼロが必要で、ゼロがいなくなれば単なる戦闘集団に過ぎないという部分ではあると思いますが。


そしてルルーシュ&スザク。Cの世界で世界に対して自分たちが決断したことを完遂するのみという立場。ルルーシュはナナリーの登場で動揺したものの、ナナリーの前でも悪逆皇帝をやって見せたし(回線途中で切っちゃったけど頑張った)スザクにどつかれ、C.C.に慰められて奮起している状態。このあたり1期に比べてずいぶん成長してますね。スザクはフレイヤ撃って良くも悪くも固まっちゃった感じですね。自分の成すべき事はこれでそれを達成するために動く、という。C.C.にかけた言葉なんかまさにそれです。


他方シュナイゼル。フレイヤによる恫喝で世界を恒久的に平和に保とうという発想。このタイミングでこの発想は『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』を思い出しました。『ガン×ソード』のときも違うオチを付けたので、今回も違うオチが付くと思うので、その辺りは楽しみにしたいと思います。


しかし、やっぱり「なんやかんやあったんですよ!」感が強い回でした。